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    <title>「プロレスとは、桃源郷なり」タイムライン</title>
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    <description>メルマガ「夕刊プロレス」に掲載した原稿を記録していきます。</description>
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    <dc:creator>momotaro</dc:creator>
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    <dc:subject>「プロレスとは、桃源郷なり」タイムライン</dc:subject>
    <dc:publisher>ニフティ株式会社</dc:publisher>
    <dc:date>2009-11-22T10:34:42+09:00</dc:date>
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  <item rdf:about="http://timeline.nifty.com/portal/show/3195/418110">
    <title>「わかっちゃいるけど」</title>
    <link>http://timeline.nifty.com/portal/show/3195/418110</link>
    <description>「わかっちゃいるけど」

　夕刊プロレスのライバル（？）だった「朝刊プロレス」が廃刊してしまった。理由は、スポーツナビの試合レポートを無断で転載し、著作権者とモメたかららしい。
　朝刊プロレスのマスクド七撃さんは、夕プロの初期によく原稿をくれていて、何度かお会いしたこともある。一言で言うと「可愛いやつ」で、元気のいい弟みたいなタイプだ。年上から見ると、とても可愛い男である。だから、今回のトラブルが発生したときも、僕は何とか和解できるだろうと、軽く考えていた。でも、結果は残念なことになった。直接会ったり、話したりできたなら、彼に悪気がないこともわかってもらえたはずなのに・・。
　一生懸命に書いた原稿をパクられたら、誰だって腹が立つ。僕もミクシィのコミュニティに無断転載されたことがあるから、気持ちはわかるつもりだ。何時間もかけて作ったものを、無断でコピー＆ペーストして使うなんて「お前、いったいどういうつもりだ」って言いたくもなる。事前に一言、転載の許可依頼でもあったら、そんなにこじれたりしなかったんだけど。むしろ、宣伝になってよかったかも知れないのに・・。僕も、そんな残念な経験をした。
　中邑真輔の「イノキへの挑戦」はウヤムヤにされて、終わりそうな気配だ。ＩＧＦは澤田敦士を使って盛り上げようとしているのに、肝心の中邑が無反応。まるで、向こうから「好き」って言ったくせに、何度デートに誘っても、全く応じてくれない女の子みたい。すでにターゲットを永田裕志に切り替えちゃってるし、このまま終わりにするつもりなのか！この盛り上がった気持ちをいったいどうしてくれるんだよ！！
「本来この業界において、事前交渉のない挑発、挑戦はあり得ない。今回の中邑発言が、この後になんの進展もなく立ち消えになったとしたら、それは、勇気ある掟破りだったと解釈したい」（カミプロドットコムより無断転載）と、ＧＫこと金沢克彦さんは中邑を擁護する。でもそれは、金沢さんがプロレス関係者だから受け入れられる、好意的な見解なのだ。たとえ、中邑の身勝手な行動だったとしても、ファンを期待させてしまった以上、新日本プロレスは何らかの結果を残すべきだと思う。猪木－中邑会談をセットして握手させるとか、社長同士が話し合って業務提携を発表するとか、新日本の次期シリーズにＩＧＦの選手を参戦させるだとか。今回のことをきっかけに、双方が一歩前進する姿が見たかった。　お互いに目指している夢は同じなんだから。
　難しいことはわかっている。
　わかっちゃいるけどさ・・。

</description>
    <content:encoded><![CDATA[
「わかっちゃいるけど」

　夕刊プロレスのライバル（？）だった「朝刊プロレス」が廃刊してしまった。理由は、スポーツナビの試合レポートを無断で転載し、著作権者とモメたかららしい。
　朝刊プロレスのマスクド七撃さんは、夕プロの初期によく原稿をくれていて、何度かお会いしたこともある。一言で言うと「可愛いやつ」で、元気のいい弟みたいなタイプだ。年上から見ると、とても可愛い男である。だから、今回のトラブルが発生したときも、僕は何とか和解できるだろうと、軽く考えていた。でも、結果は残念なことになった。直接会ったり、話したりできたなら、彼に悪気がないこともわかってもらえたはずなのに・・。
　一生懸命に書いた原稿をパクられたら、誰だって腹が立つ。僕もミクシィのコミュニティに無断転載されたことがあるから、気持ちはわかるつもりだ。何時間もかけて作ったものを、無断でコピー＆ペーストして使うなんて「お前、いったいどういうつもりだ」って言いたくもなる。事前に一言、転載の許可依頼でもあったら、そんなにこじれたりしなかったんだけど。むしろ、宣伝になってよかったかも知れないのに・・。僕も、そんな残念な経験をした。
　中邑真輔の「イノキへの挑戦」はウヤムヤにされて、終わりそうな気配だ。ＩＧＦは澤田敦士を使って盛り上げようとしているのに、肝心の中邑が無反応。まるで、向こうから「好き」って言ったくせに、何度デートに誘っても、全く応じてくれない女の子みたい。すでにターゲットを永田裕志に切り替えちゃってるし、このまま終わりにするつもりなのか！この盛り上がった気持ちをいったいどうしてくれるんだよ！！
「本来この業界において、事前交渉のない挑発、挑戦はあり得ない。今回の中邑発言が、この後になんの進展もなく立ち消えになったとしたら、それは、勇気ある掟破りだったと解釈したい」（カミプロドットコムより無断転載）と、ＧＫこと金沢克彦さんは中邑を擁護する。でもそれは、金沢さんがプロレス関係者だから受け入れられる、好意的な見解なのだ。たとえ、中邑の身勝手な行動だったとしても、ファンを期待させてしまった以上、新日本プロレスは何らかの結果を残すべきだと思う。猪木－中邑会談をセットして握手させるとか、社長同士が話し合って業務提携を発表するとか、新日本の次期シリーズにＩＧＦの選手を参戦させるだとか。今回のことをきっかけに、双方が一歩前進する姿が見たかった。　お互いに目指している夢は同じなんだから。
　難しいことはわかっている。
　わかっちゃいるけどさ・・。


]]></content:encoded>
    <dc:creator>momotaro</dc:creator>
    <dc:date>2009-11-22T10:35:24+09:00</dc:date>
  </item>
  <item rdf:about="http://timeline.nifty.com/portal/show/3195/418109">
    <title>「新天地を求める男」</title>
    <link>http://timeline.nifty.com/portal/show/3195/418109</link>
    <description>「新天地を求める男」

　アメリカ・メジャーリーグ、シアトルマリナーズを退団した城島健司捕手の阪神タイガース入りが決まった。古巣に当たるソフトバンクホークスも獲得交渉に乗り出しており、王貞治会長とも会食したのに、なぜ、ホークスでなく、タイガースを選んだのだろうか。
　城島は長崎県佐世保市出身で、１８歳でプロ入りしている。ホークスには１１年間在籍し、パ・リーグＭＶＰ１回、ベストナインにも６回選ばれた。２００４年のアテネ五輪でも活躍して、銅メダルを獲得。今年のワールド・ベースボール・クラシックにも日本代表として出場し、優勝に貢献している。
　輝かしい実績を持つ城島だが、今シーズンは怪我したこともあって、満足のいく結果を残せなかった。でもまだ３年契約の１年目で、あと２年残ってる。なのに、城島は契約の破棄を申し入れて退団した。ベンチウォーマーでお金をもらうより、日本でゲームに出られる方を選んだのだ。使ってもらえれば、まだまだ活躍する自信があるからだ。
　タイガースとの契約は４年で総額２０億円といわれている。ホークス時代の年俸が５億円だったらしいから、そんなに破格でもない。きっとホークスだって、同じくらいの金額を提示したはずだ。それなのに城島はタイガースを選んだ。なぜなんだろうか。
「最初に手を挙げ、交渉の席についてくれたから」
　それが理由かのように言ってるけど、本当はそうじゃないと思う。城島の心は過去には縛られていないのだ。確かに、ホークスを辞めるときは「またホークスに帰ってきたい」と思っていた。でも、新天地を求めた男ならば、マリナーズを去るときには、また次の新たなステージを求めるはずだ。その生き方は、王さんにも理解できるんじゃないのかな。
　２００５年の初秋、ＷＷＥを解雇された鈴木健想に、新日本プロレスの坂口征二相談役が声をかけた。経営状態が悪くなっていた新日本のテコ入れに、ケンゾーを投入しようとしたのだ。ところが、ケンゾーは新日本には見向きもせず、ハッスルマニアに出場し、和泉元彌との名勝負を作り上げた。そのあとも、ＤＤＴの高木三四郎と電流爆破マッチを行ったり、インディー団体にスポット参戦はしたが、結局、新日本のリングには戻ってこなかった。
　現在３５歳のケンゾーは、棚橋弘至、中邑真輔、真壁刀義の三角形に加わるのにちょうどいい選手だ。でも、もう新日本には帰ってこないのだろう。ケンゾーも、新天地を求める男だから。
　城島のように、ケンゾーもいつか、日本でプレーする日が来るかもね。
　そのときに、ケンゾーを獲得する団体って、どこかなあ。

</description>
    <content:encoded><![CDATA[
「新天地を求める男」

　アメリカ・メジャーリーグ、シアトルマリナーズを退団した城島健司捕手の阪神タイガース入りが決まった。古巣に当たるソフトバンクホークスも獲得交渉に乗り出しており、王貞治会長とも会食したのに、なぜ、ホークスでなく、タイガースを選んだのだろうか。
　城島は長崎県佐世保市出身で、１８歳でプロ入りしている。ホークスには１１年間在籍し、パ・リーグＭＶＰ１回、ベストナインにも６回選ばれた。２００４年のアテネ五輪でも活躍して、銅メダルを獲得。今年のワールド・ベースボール・クラシックにも日本代表として出場し、優勝に貢献している。
　輝かしい実績を持つ城島だが、今シーズンは怪我したこともあって、満足のいく結果を残せなかった。でもまだ３年契約の１年目で、あと２年残ってる。なのに、城島は契約の破棄を申し入れて退団した。ベンチウォーマーでお金をもらうより、日本でゲームに出られる方を選んだのだ。使ってもらえれば、まだまだ活躍する自信があるからだ。
　タイガースとの契約は４年で総額２０億円といわれている。ホークス時代の年俸が５億円だったらしいから、そんなに破格でもない。きっとホークスだって、同じくらいの金額を提示したはずだ。それなのに城島はタイガースを選んだ。なぜなんだろうか。
「最初に手を挙げ、交渉の席についてくれたから」
　それが理由かのように言ってるけど、本当はそうじゃないと思う。城島の心は過去には縛られていないのだ。確かに、ホークスを辞めるときは「またホークスに帰ってきたい」と思っていた。でも、新天地を求めた男ならば、マリナーズを去るときには、また次の新たなステージを求めるはずだ。その生き方は、王さんにも理解できるんじゃないのかな。
　２００５年の初秋、ＷＷＥを解雇された鈴木健想に、新日本プロレスの坂口征二相談役が声をかけた。経営状態が悪くなっていた新日本のテコ入れに、ケンゾーを投入しようとしたのだ。ところが、ケンゾーは新日本には見向きもせず、ハッスルマニアに出場し、和泉元彌との名勝負を作り上げた。そのあとも、ＤＤＴの高木三四郎と電流爆破マッチを行ったり、インディー団体にスポット参戦はしたが、結局、新日本のリングには戻ってこなかった。
　現在３５歳のケンゾーは、棚橋弘至、中邑真輔、真壁刀義の三角形に加わるのにちょうどいい選手だ。でも、もう新日本には帰ってこないのだろう。ケンゾーも、新天地を求める男だから。
　城島のように、ケンゾーもいつか、日本でプレーする日が来るかもね。
　そのときに、ケンゾーを獲得する団体って、どこかなあ。


]]></content:encoded>
    <dc:creator>momotaro</dc:creator>
    <dc:date>2009-11-22T10:36:00+09:00</dc:date>
  </item>
  <item rdf:about="http://timeline.nifty.com/portal/show/3195/397660">
    <title>「テレレレッテッテッテー」</title>
    <link>http://timeline.nifty.com/portal/show/3195/397660</link>
    <description>「テレレレッテッテッテー」

　僕の友人にゲーム好きな子がいてね。三度の飯よりゲームが好きというか、ゲームの合間に飯を喰うみたいな子なんだけど、その子が面白いことを言った。「オレって、ピンチのときほど燃えるんだよね。これってゲームのおかげだと思う」って。おい、ホントかよ。
　そいつが言うには、ゲームをすることは常に「新しいミッションへのチャレンジ」なのらしい。ゲームメーカーからの挑戦状に対して、真正面から立ち向かう。何度か打ちのめされて、もうダメだと思っても、あきらめずにまたリスタートする。ゲームが難しければ難しいほど、クリアしたときの気分は爽快なのだそうだ。
　彼は実社会で起きるトラブルも、ゲームに置き換えて対処している。上司だったり、お客さんだったりの無茶な攻撃に耐えて、チャンスを待つ。今、何をすべきかを冷静に考える。そして、機を見て「かいしんのいちげき」を放つのだ。見事にトラブルを解決したとき、彼の体内では、きっとあの音が鳴り響いているのだろう。
「テレレレッテッテッテー」
　○○はレベルが上がった。
　中邑真輔は、暗闇の中を歩いている。ザッザッという自分の足音だけが、やけに大きく聞こえる。突然、闇の中からモンスターが現れるかも知れない。一歩先に、落とし穴が待ち受けているかも知れない。それでも中邑は歩く。歩くべきだからだ。待っていても何も始まらない。暗闇の向こうから何が現れようとも、どんな困難が待ち受けようとも、生き抜く自信と覚悟はある。だから、旅するのだ。きっと、この道の先には自分よりも大きな世界がある。文化や技術や思想や、自分の知らないことがたくさん待っている。見たことのないものを見たい、食べたことのない食べ物を食べたい、たくさんの人に出会いたい。旅の先にある未知の世界を信じて歩く。
　１１／８、中邑の前には、棚橋弘至という鬱陶しいモンスターが立ち塞がる。何度も倒している相手だけれど、今回はちょっと手強そうだ。きっと、何発ボマイェを放っても、棚橋は立ち上がってくるだろう。お互いの体力をギリギリまで減らしながら、紙一重の攻防を繰り返す。そんな闘いになるはずだ。棚橋には棚橋の信念がある。自負もある、プライドもある。負けられないのは同じだ。
　厳しい闘いを勝ち抜いたとき、勝者の体内で、あの音が鳴り響く。
「テレレレッテッテッテー」
　○○はレベルが上がった。

</description>
    <content:encoded><![CDATA[
「テレレレッテッテッテー」

　僕の友人にゲーム好きな子がいてね。三度の飯よりゲームが好きというか、ゲームの合間に飯を喰うみたいな子なんだけど、その子が面白いことを言った。「オレって、ピンチのときほど燃えるんだよね。これってゲームのおかげだと思う」って。おい、ホントかよ。
　そいつが言うには、ゲームをすることは常に「新しいミッションへのチャレンジ」なのらしい。ゲームメーカーからの挑戦状に対して、真正面から立ち向かう。何度か打ちのめされて、もうダメだと思っても、あきらめずにまたリスタートする。ゲームが難しければ難しいほど、クリアしたときの気分は爽快なのだそうだ。
　彼は実社会で起きるトラブルも、ゲームに置き換えて対処している。上司だったり、お客さんだったりの無茶な攻撃に耐えて、チャンスを待つ。今、何をすべきかを冷静に考える。そして、機を見て「かいしんのいちげき」を放つのだ。見事にトラブルを解決したとき、彼の体内では、きっとあの音が鳴り響いているのだろう。
「テレレレッテッテッテー」
　○○はレベルが上がった。
　中邑真輔は、暗闇の中を歩いている。ザッザッという自分の足音だけが、やけに大きく聞こえる。突然、闇の中からモンスターが現れるかも知れない。一歩先に、落とし穴が待ち受けているかも知れない。それでも中邑は歩く。歩くべきだからだ。待っていても何も始まらない。暗闇の向こうから何が現れようとも、どんな困難が待ち受けようとも、生き抜く自信と覚悟はある。だから、旅するのだ。きっと、この道の先には自分よりも大きな世界がある。文化や技術や思想や、自分の知らないことがたくさん待っている。見たことのないものを見たい、食べたことのない食べ物を食べたい、たくさんの人に出会いたい。旅の先にある未知の世界を信じて歩く。
　１１／８、中邑の前には、棚橋弘至という鬱陶しいモンスターが立ち塞がる。何度も倒している相手だけれど、今回はちょっと手強そうだ。きっと、何発ボマイェを放っても、棚橋は立ち上がってくるだろう。お互いの体力をギリギリまで減らしながら、紙一重の攻防を繰り返す。そんな闘いになるはずだ。棚橋には棚橋の信念がある。自負もある、プライドもある。負けられないのは同じだ。
　厳しい闘いを勝ち抜いたとき、勝者の体内で、あの音が鳴り響く。
「テレレレッテッテッテー」
　○○はレベルが上がった。


]]></content:encoded>
    <dc:creator>momotaro</dc:creator>
    <dc:date>2009-11-01T09:22:26+09:00</dc:date>
  </item>
  <item rdf:about="http://timeline.nifty.com/portal/show/3195/396257">
    <title>「猪木モンスター軍」</title>
    <link>http://timeline.nifty.com/portal/show/3195/396257</link>
    <description>「猪木モンスター軍」

　困ったことになったよなあ、中邑問題。アントニオ猪木への挑戦だけでもムチャだったのに、当の猪木は歩くのにも不自由していただなんて。今さら６６歳の半病人をリングに上げて、どうしようっていうんだ。まさか、殴る蹴るなんてことできないだろうに。
　でも、もし猪木が「やってやるぜ」って言ったら、話は違ってくる。本人同士がやるって言ったら、実現してしまう。いったい、どんな展開になるのだろうか。
　２０１０年１月４日、東京ドーム。猪木vs中邑真輔のシングルマッチが組まれた。会場には６万人の大観衆、テレビ朝日も特番での生中継を決断した。１１年９ヶ月ぶりの猪木の復帰戦。猪木はどこまで体力を取り戻せたのか。運命の時は来た。
　リング中央で猪木を待つ中邑。イノキボンバイエのメロディが流れた。総立ちする観衆、花道の奥から猪木が入ってきた～っ！！あれっ？猪木じゃないぞ・・イノキのマスクを被った男が立っている。誰なんだ？そのとき、ドームのオーロラビジョンに何かが映った。猪木だ。
「え～、東京ドームにお集まりのみなさん、元気ですか～っ！！今日は中邑との対戦ということで私も張り切って調整してきたのですが、持病の腰椎すべりが再発してしまいまして、ドクターストップがかかってしまいました。というわけで、今日は私の代理人を送り込みましたので、そいつに中邑とやってもらおうと思います。バカヤローっ！！中邑、その男を倒せるか、やれるもんならやってみろ。行け、オガワーっ！！」
　マスクの男は暴走王、小川直也だった。
　・・てな感じでどうじゃろか。どうせ、猪木vs中邑なんて、いい試合にはならない。急遽カードを変更しても、そのカードの方が魅力的なら暴動にはならないと思う。あとは、小川と中邑が壮絶な試合を見せればいいのだ。
　もし、中邑が勝ったら、翌日に猪木はこう言う。
「２月の両国では、今度こそオレが相手をしてやる」
　また猪木vs中邑を発表するのだ。もちろん、両国でも猪木はドタキャンして誰かが代役として登場する。そう、これは高田総統方式なのだ。高田延彦は結局、小川との対戦を回避しきった。この手を使って、猪木vs中邑は永遠に回避すればいい。だって、猪木はもう闘えないんだもの。
　猪木モンスター軍の刺客を全部倒しきったなら、そのときの中邑は超一流のプロレスラーになっている。そういう結末でいいんじゃない？
　最後の刺客は、初代ＩＷＧＰベルトを巻いて現れるだろう。
　その男の名は・・、まさか、イノキペランサーじゃないよなあ。

</description>
    <content:encoded><![CDATA[
「猪木モンスター軍」

　困ったことになったよなあ、中邑問題。アントニオ猪木への挑戦だけでもムチャだったのに、当の猪木は歩くのにも不自由していただなんて。今さら６６歳の半病人をリングに上げて、どうしようっていうんだ。まさか、殴る蹴るなんてことできないだろうに。
　でも、もし猪木が「やってやるぜ」って言ったら、話は違ってくる。本人同士がやるって言ったら、実現してしまう。いったい、どんな展開になるのだろうか。
　２０１０年１月４日、東京ドーム。猪木vs中邑真輔のシングルマッチが組まれた。会場には６万人の大観衆、テレビ朝日も特番での生中継を決断した。１１年９ヶ月ぶりの猪木の復帰戦。猪木はどこまで体力を取り戻せたのか。運命の時は来た。
　リング中央で猪木を待つ中邑。イノキボンバイエのメロディが流れた。総立ちする観衆、花道の奥から猪木が入ってきた～っ！！あれっ？猪木じゃないぞ・・イノキのマスクを被った男が立っている。誰なんだ？そのとき、ドームのオーロラビジョンに何かが映った。猪木だ。
「え～、東京ドームにお集まりのみなさん、元気ですか～っ！！今日は中邑との対戦ということで私も張り切って調整してきたのですが、持病の腰椎すべりが再発してしまいまして、ドクターストップがかかってしまいました。というわけで、今日は私の代理人を送り込みましたので、そいつに中邑とやってもらおうと思います。バカヤローっ！！中邑、その男を倒せるか、やれるもんならやってみろ。行け、オガワーっ！！」
　マスクの男は暴走王、小川直也だった。
　・・てな感じでどうじゃろか。どうせ、猪木vs中邑なんて、いい試合にはならない。急遽カードを変更しても、そのカードの方が魅力的なら暴動にはならないと思う。あとは、小川と中邑が壮絶な試合を見せればいいのだ。
　もし、中邑が勝ったら、翌日に猪木はこう言う。
「２月の両国では、今度こそオレが相手をしてやる」
　また猪木vs中邑を発表するのだ。もちろん、両国でも猪木はドタキャンして誰かが代役として登場する。そう、これは高田総統方式なのだ。高田延彦は結局、小川との対戦を回避しきった。この手を使って、猪木vs中邑は永遠に回避すればいい。だって、猪木はもう闘えないんだもの。
　猪木モンスター軍の刺客を全部倒しきったなら、そのときの中邑は超一流のプロレスラーになっている。そういう結末でいいんじゃない？
　最後の刺客は、初代ＩＷＧＰベルトを巻いて現れるだろう。
　その男の名は・・、まさか、イノキペランサーじゃないよなあ。


]]></content:encoded>
    <dc:creator>momotaro</dc:creator>
    <dc:date>2009-10-25T23:06:54+09:00</dc:date>
  </item>
  <item rdf:about="http://timeline.nifty.com/portal/show/3195/396256">
    <title>「政権交代」</title>
    <link>http://timeline.nifty.com/portal/show/3195/396256</link>
    <description>「政権交代」

　鳩山政権がスタートして、１ヶ月が経った。たった１ヶ月なのに、何だか世の中がガラリと変わったような感じがしている。日本を住み良くするため、国民が幸せになるために頑張ろう、という気持ちが伝わってくる。これって、リーダーが変わったからなのだろう。
　自民党政権だった頃は、官僚が好き勝手に動かしてるなんて言われたけど、それって正確ではなかったと思う。官僚が好き勝手にやっていたのは、上司である大臣が丸投げしていたからなのだ。きっと「わしはドシロウトだからよくわからんで、みなさんにお任せしますわ。わしなんかタダのお飾りだで」みたいなことを言っていたのだと思う。そして、官僚たちが常識を逸脱した金遣いをしていたのも、上司である大臣が同じようなことをしていたからなのだろう。リーダーが無能で指示を出すことができず、人間としても魅力的のない人物だったから、部下である官僚たちも腐ってしまったのだ。指揮官が責任感と誠実さでもって、一生懸命に仕事をしていれば、その姿勢を見習って部下たちは頑張るものだ。誤解していた。政権担当能力がなかったのは、自民党の方だった。
　ＮＯＡＨの新社長に田上明が就任して、３ヶ月が経った。三沢光晴さんの追悼興行も無事に終わって、新しい船出をしようとしている。今シリーズは、ジュニアリーグ戦が開催されることになった。ＮＯＡＨにとっては初めてのシングルリーグ戦だ。ＴＢＳの「ＳＡＳＵＫＥ」には青木篤志、石森太二を出場させた。ハッスルには、菊地毅が出ている。ＮＯＡＨのロゴマークを変えようなんて話もあるし、新しいことに挑戦しようとする意欲が感じられる。
　これらの試みが、田上新社長の指示によって行われているのなら、ＮＯＡＨの今後には期待がもてる。逆に「みんなの好きなようにやればいいじゃん」と丸投げしているのなら危険なことだ。段々と部下が好き勝手にやり始めて、終いには収拾がつかなくなってる。コンニャク社長が指揮してた頃の新日本プロレスみたいにね。
　はっきり言って、田上明は名選手ではない。三沢、小橋建太、川田利明と並んで四天王なんて呼ばれていたけれど、単なる４人目の選手でしかなかった。その４番目の男が、日本で一番大きな団体のリーダーになった。そのことを恐れ多いと感じながら取り組むのか、やる気マンマンでチャレンジするのかで、結果は変わってくる。田上社長が決断すれば、すぐにでもオールスター戦は実現する。プロレス業界の今後は、田上社長のやる気次第なのだ。
　リーダーが変われば、世界は変わる。
　僕は意外とやるんじゃないかなって、期待しているよ。

</description>
    <content:encoded><![CDATA[
「政権交代」

　鳩山政権がスタートして、１ヶ月が経った。たった１ヶ月なのに、何だか世の中がガラリと変わったような感じがしている。日本を住み良くするため、国民が幸せになるために頑張ろう、という気持ちが伝わってくる。これって、リーダーが変わったからなのだろう。
　自民党政権だった頃は、官僚が好き勝手に動かしてるなんて言われたけど、それって正確ではなかったと思う。官僚が好き勝手にやっていたのは、上司である大臣が丸投げしていたからなのだ。きっと「わしはドシロウトだからよくわからんで、みなさんにお任せしますわ。わしなんかタダのお飾りだで」みたいなことを言っていたのだと思う。そして、官僚たちが常識を逸脱した金遣いをしていたのも、上司である大臣が同じようなことをしていたからなのだろう。リーダーが無能で指示を出すことができず、人間としても魅力的のない人物だったから、部下である官僚たちも腐ってしまったのだ。指揮官が責任感と誠実さでもって、一生懸命に仕事をしていれば、その姿勢を見習って部下たちは頑張るものだ。誤解していた。政権担当能力がなかったのは、自民党の方だった。
　ＮＯＡＨの新社長に田上明が就任して、３ヶ月が経った。三沢光晴さんの追悼興行も無事に終わって、新しい船出をしようとしている。今シリーズは、ジュニアリーグ戦が開催されることになった。ＮＯＡＨにとっては初めてのシングルリーグ戦だ。ＴＢＳの「ＳＡＳＵＫＥ」には青木篤志、石森太二を出場させた。ハッスルには、菊地毅が出ている。ＮＯＡＨのロゴマークを変えようなんて話もあるし、新しいことに挑戦しようとする意欲が感じられる。
　これらの試みが、田上新社長の指示によって行われているのなら、ＮＯＡＨの今後には期待がもてる。逆に「みんなの好きなようにやればいいじゃん」と丸投げしているのなら危険なことだ。段々と部下が好き勝手にやり始めて、終いには収拾がつかなくなってる。コンニャク社長が指揮してた頃の新日本プロレスみたいにね。
　はっきり言って、田上明は名選手ではない。三沢、小橋建太、川田利明と並んで四天王なんて呼ばれていたけれど、単なる４人目の選手でしかなかった。その４番目の男が、日本で一番大きな団体のリーダーになった。そのことを恐れ多いと感じながら取り組むのか、やる気マンマンでチャレンジするのかで、結果は変わってくる。田上社長が決断すれば、すぐにでもオールスター戦は実現する。プロレス業界の今後は、田上社長のやる気次第なのだ。
　リーダーが変われば、世界は変わる。
　僕は意外とやるんじゃないかなって、期待しているよ。


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    <dc:creator>momotaro</dc:creator>
    <dc:date>2009-10-25T23:06:17+09:00</dc:date>
  </item>
  <item rdf:about="http://timeline.nifty.com/portal/show/3195/396255">
    <title>「時間がない」</title>
    <link>http://timeline.nifty.com/portal/show/3195/396255</link>
    <description>「時間がない」

　９／２７、神戸ワールド記念ホールで、中邑真輔は真壁刀義を下し、第５３代のＩＷＧＰヘビー級王者になった。そのリング上で中邑は爆弾発言をした。新日本プロレスにとってタブーであるアントニオ猪木の名前を出し、猪木の元にある初代ＩＷＧＰベルトを取り返すと宣言したのである。
　宣言したと言っても、具体的にどうすると明言したわけではない。以前のように、初代ベルトを藤田和之が持っているのなら、藤田と対戦ということになるんだろうけど、今の持ち主は猪木なのだ。まさか、今さら猪木をリングに上げようというわけでもあるまい。いったいどんな手段で、あのベルトを手に入れようというのだろう。
　考えられるのは、猪木がＩＧＦの中から誰かを指名し、中邑と初代ベルトを賭けて闘わせることだ。その男とは、小川直也かも知れないし、ジョシュ・バーネットかも知れない。新日本とＩＧＦとに分かれしまった猪木イズムの正統な後継者を、はっきり決めようとする闘いだ。その舞台となるのは当然、東京ドーム。小川が、橋本真也をシュートしたドームから１１年。今度は中邑が、小川をシュートする番なのかも知れない。
　ちょっと気になることがある。それは来年の１／４が月曜日だということ。お正月休みの人も多いだろうけど、この日が仕事始めという人も少なくない。来年の１／４は、暦の上ではかなり条件が悪いのだ。新日本は来年も１．４ドーム大会をやるつもりでいるのだろうか。本当にやれるのか？
　僕が新日本の社長だったら・・と考えた。そりゃ、１／４の月曜日よりも、１／３の日曜日に開催する方がいいに決まっている。でも、正月のドームは「１．４」がお決まりになってる。きっと会社内では、１／３に開催するか、来年は中止にするか、という相談がされたのだと思う。もう１０月だから、その方針は選手たちにも伝えられており「１．４開催はナシ」の流れに対するリアクションとして、今回の中邑の行動があるんじゃないのかなと思う。
　猪木の動員力は、引退して１０年以上が経つ今でも、どの選手よりも大きい。猪木が出るなら、１／４が月曜日でもイケそうな感じがするし、テレビ朝日も正月特番を組んでくれるかも知れない。中邑は、１．４ドーム大会の実現に向けて弾を撃ち、ＩＧＦを誘い込もうとしている。中邑が繰り返し言ってる「時間がない」って、ドームを決断するための残り時間のことなんだと思う。
　無責任な僕は、思い切って、１／３、４のドーム２連チャンをやればいいのになんて思うけど、菅林社長はそんなギャンブルは絶対にしないだろうなあ。
　１／３は、棚橋弘至をメインにオールスター戦で。
　１／４は、中邑をメインにＩＧＦとの対抗戦とか。

</description>
    <content:encoded><![CDATA[
「時間がない」

　９／２７、神戸ワールド記念ホールで、中邑真輔は真壁刀義を下し、第５３代のＩＷＧＰヘビー級王者になった。そのリング上で中邑は爆弾発言をした。新日本プロレスにとってタブーであるアントニオ猪木の名前を出し、猪木の元にある初代ＩＷＧＰベルトを取り返すと宣言したのである。
　宣言したと言っても、具体的にどうすると明言したわけではない。以前のように、初代ベルトを藤田和之が持っているのなら、藤田と対戦ということになるんだろうけど、今の持ち主は猪木なのだ。まさか、今さら猪木をリングに上げようというわけでもあるまい。いったいどんな手段で、あのベルトを手に入れようというのだろう。
　考えられるのは、猪木がＩＧＦの中から誰かを指名し、中邑と初代ベルトを賭けて闘わせることだ。その男とは、小川直也かも知れないし、ジョシュ・バーネットかも知れない。新日本とＩＧＦとに分かれしまった猪木イズムの正統な後継者を、はっきり決めようとする闘いだ。その舞台となるのは当然、東京ドーム。小川が、橋本真也をシュートしたドームから１１年。今度は中邑が、小川をシュートする番なのかも知れない。
　ちょっと気になることがある。それは来年の１／４が月曜日だということ。お正月休みの人も多いだろうけど、この日が仕事始めという人も少なくない。来年の１／４は、暦の上ではかなり条件が悪いのだ。新日本は来年も１．４ドーム大会をやるつもりでいるのだろうか。本当にやれるのか？
　僕が新日本の社長だったら・・と考えた。そりゃ、１／４の月曜日よりも、１／３の日曜日に開催する方がいいに決まっている。でも、正月のドームは「１．４」がお決まりになってる。きっと会社内では、１／３に開催するか、来年は中止にするか、という相談がされたのだと思う。もう１０月だから、その方針は選手たちにも伝えられており「１．４開催はナシ」の流れに対するリアクションとして、今回の中邑の行動があるんじゃないのかなと思う。
　猪木の動員力は、引退して１０年以上が経つ今でも、どの選手よりも大きい。猪木が出るなら、１／４が月曜日でもイケそうな感じがするし、テレビ朝日も正月特番を組んでくれるかも知れない。中邑は、１．４ドーム大会の実現に向けて弾を撃ち、ＩＧＦを誘い込もうとしている。中邑が繰り返し言ってる「時間がない」って、ドームを決断するための残り時間のことなんだと思う。
　無責任な僕は、思い切って、１／３、４のドーム２連チャンをやればいいのになんて思うけど、菅林社長はそんなギャンブルは絶対にしないだろうなあ。
　１／３は、棚橋弘至をメインにオールスター戦で。
　１／４は、中邑をメインにＩＧＦとの対抗戦とか。


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    <dc:creator>momotaro</dc:creator>
    <dc:date>2009-10-25T23:05:40+09:00</dc:date>
  </item>
  <item rdf:about="http://timeline.nifty.com/portal/show/3195/388686">
    <title>「文化系男子」</title>
    <link>http://timeline.nifty.com/portal/show/3195/388686</link>
    <description>「文化系男子」

　サッカーファンやプロ野球ファンの応援を見ていると、みんな一緒になって手拍子したり、飛び上がったりしてる。風船を飛ばしたり、旗を振ったり、大声で歌ったり。プレーヤー同様に組織的に応援してる。一方、プロレスファンの応援って、せいぜい床板を踏み鳴らすくらいでおとなしいものだ。一時期、プロレス会場でウェーブが流行ったりもしたが、長続きはしなかった。ああいうのって、プロレスファンの嗜好とは、ちょっと違うんだよね。
　プロレスがドームで開催されても、僕らは組織的に応援したりはしない。箱の問題じゃないのだ。プロレスの観戦はスポーツやコンサートの楽しみ方とは違って、どちらかと言えば、映画や演劇を見てる様子に近い。目と耳をとがらせ、においをかぐように観戦する。隣りに座っている人の存在なんてどうでもよくなるくらいに集中する。全身全霊で感じ取っているのだ。
　ふと思う。プロレスラーって、他人の試合をどのように見ているのだろう。僕らと同じように、五感を研ぎ澄ましながら見ているのだろうか。髪の毛の先っちょをピピピと立てて、感じているのだろうか。いいや、とてもそうは思えない。だって、彼らは僕たちとは人種が違うのだ。きっと、中西学が客席にいたら、ポップコーンでも喰って、ビール飲んで、大声でヤジりながらプロレスを見るのだろう。それが体育会系の観戦スタイル。僕たち文化系とは仕様が全然違っている。
　プロレスファンの大多数は文化系だと思う。文化系の僕らが、バリバリの体育会系のぶつかり合いを見て喜んでるのだから、不思議である。自分にはないものを求めているのかとも思ったのだが、決してそういうわけでもない。筋骨隆々の選手がいても、試合内容がしょっぱかったら、全然評価されない。体育会系のプロレスラーを見ながらも、その中に文化的なセンスを求めている。プロレスって、本当に奇妙なジャンルだと思う。
　ジャイアント馬場さんは絵を描くのが好きだったというし、アントニオ猪木さんは詩集を出したり、映画にも出演した。やはり、一流のプロレスラーになるには、文化系のエッセンスが必要なのかも知れない。そういう視点から見たなら、昨年、画家のロジャー・ミカサさんと現代美術展を開いた中邑真輔なんかは、この先、僕らを満足させる名プロレスラーになる可能性はある。ある日、中邑の中で、プロレスと美術が一緒になったとき、単調なヒザ蹴りに過ぎない「ボマイェ」が、彫刻のような、絵画のような、映画のワンシーンのような伝達力で、僕らの五感を痺れさせる。そんな日も来るかも知れない。
　ただ、中邑の書く絵は、とってもわかりにくいんだけどね。
　プロレス以上に。

</description>
    <content:encoded><![CDATA[
「文化系男子」

　サッカーファンやプロ野球ファンの応援を見ていると、みんな一緒になって手拍子したり、飛び上がったりしてる。風船を飛ばしたり、旗を振ったり、大声で歌ったり。プレーヤー同様に組織的に応援してる。一方、プロレスファンの応援って、せいぜい床板を踏み鳴らすくらいでおとなしいものだ。一時期、プロレス会場でウェーブが流行ったりもしたが、長続きはしなかった。ああいうのって、プロレスファンの嗜好とは、ちょっと違うんだよね。
　プロレスがドームで開催されても、僕らは組織的に応援したりはしない。箱の問題じゃないのだ。プロレスの観戦はスポーツやコンサートの楽しみ方とは違って、どちらかと言えば、映画や演劇を見てる様子に近い。目と耳をとがらせ、においをかぐように観戦する。隣りに座っている人の存在なんてどうでもよくなるくらいに集中する。全身全霊で感じ取っているのだ。
　ふと思う。プロレスラーって、他人の試合をどのように見ているのだろう。僕らと同じように、五感を研ぎ澄ましながら見ているのだろうか。髪の毛の先っちょをピピピと立てて、感じているのだろうか。いいや、とてもそうは思えない。だって、彼らは僕たちとは人種が違うのだ。きっと、中西学が客席にいたら、ポップコーンでも喰って、ビール飲んで、大声でヤジりながらプロレスを見るのだろう。それが体育会系の観戦スタイル。僕たち文化系とは仕様が全然違っている。
　プロレスファンの大多数は文化系だと思う。文化系の僕らが、バリバリの体育会系のぶつかり合いを見て喜んでるのだから、不思議である。自分にはないものを求めているのかとも思ったのだが、決してそういうわけでもない。筋骨隆々の選手がいても、試合内容がしょっぱかったら、全然評価されない。体育会系のプロレスラーを見ながらも、その中に文化的なセンスを求めている。プロレスって、本当に奇妙なジャンルだと思う。
　ジャイアント馬場さんは絵を描くのが好きだったというし、アントニオ猪木さんは詩集を出したり、映画にも出演した。やはり、一流のプロレスラーになるには、文化系のエッセンスが必要なのかも知れない。そういう視点から見たなら、昨年、画家のロジャー・ミカサさんと現代美術展を開いた中邑真輔なんかは、この先、僕らを満足させる名プロレスラーになる可能性はある。ある日、中邑の中で、プロレスと美術が一緒になったとき、単調なヒザ蹴りに過ぎない「ボマイェ」が、彫刻のような、絵画のような、映画のワンシーンのような伝達力で、僕らの五感を痺れさせる。そんな日も来るかも知れない。
　ただ、中邑の書く絵は、とってもわかりにくいんだけどね。
　プロレス以上に。


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    <dc:creator>momotaro</dc:creator>
    <dc:date>2009-10-04T00:12:40+09:00</dc:date>
  </item>
  <item rdf:about="http://timeline.nifty.com/portal/show/3195/388685">
    <title>「嫁ぐ」</title>
    <link>http://timeline.nifty.com/portal/show/3195/388685</link>
    <description>「嫁ぐ」

　僕の知り合いに、何年か前にご主人を亡くした人がいてね。彼女はご主人の両親とも同居してたんだけど、子どもたちもこの春に独立しちゃって、今は義理の両親と３人で暮らしている。義理の両親とだけで暮らすなんて、窮屈だろうなって思って、とある飲み会のときに聞いてみたのだ。何か気まずくなることないの？って。そうしたら、意外な言葉が返ってきた。
「ぜ～んぜん、だって私、実の母親と暮らしてた期間より、今のお母さんとの期間の方が長いから。逆に、実の母とふたりきりになった方が緊張する」って。ちょっと、びっくりした。
　男だったら、たとえマスオさんみたいに嫁さんの実家に一緒に住んでても、自分の母親は義理の母親より愛しいだろう。どんなに親しくしていたって、嫁さんの母親を「お母さん」とは思えない。実の母親こそが、自分を育ててくれた「お母さん」であり、嫁さんの母親はあくまでも他人である。だから、僕は驚いた。と同時に、これが「嫁ぐ」っていう意味なのかなとも思った。「嫁ぐ」って、過去を捨てて新しい道を行く、結構、覚悟のいる行動なんだ。
　８／２７、後楽園ホールで行われた「越中詩郎デビュー３０周年記念大会」のメインイベントは、興味深いカードだった。越中詩郎・永田裕志・獣神サンダーライガーvs天龍源一郎・川田利明・ＴＡＪＩＲＩ。僕の中では越中は「全日本プロレス出身」のイメージが強い。実際には、全日本にいた期間は７年だけで、新日本プロレスに移ってからの期間の方がずっと長いんだけど、そのファイトスタイルと白袴のコスチュームが、どうにも新日本っぽくなくていつまで経っても違和感があるい。だから、このカードが決まったときにも、何だか変な感じがした。僕的には、全日本出身の天龍・川田と組むトリオの方がしっくりとくるところなのだ。
　越中は、豪快なパワーボムでＴＡＪＩＲＩを沈めた。試合前には違和感を持った永田・ライガーとのトリオも見事な連携を見せた。いい試合だった。そうだった。越中は２３年も前に、新日本に嫁いだのだ。天龍や川田との関係は、断ち切り捨てた過去だったのだ。ジャイアント馬場さんの付き人を務めていたことも、ルー・テーズ杯で三沢光晴さんを破って優勝したことも、全てを断ち切ってお嫁に来た。全日本での越中を全て忘れて、新日本に骨を埋める覚悟できたのだ。３０周年記念が、天龍・川田と組むトリオだったら、そりゃ、新日本に来たことを後悔してるってことになる。そんなカードは、初めからあり得なかったんだ。
　今はハッスルに出てる越中だけど、ハッスルには嫁いだわけじゃない。
　渾身のパワーボムが、そう訴えていた。

</description>
    <content:encoded><![CDATA[
「嫁ぐ」

　僕の知り合いに、何年か前にご主人を亡くした人がいてね。彼女はご主人の両親とも同居してたんだけど、子どもたちもこの春に独立しちゃって、今は義理の両親と３人で暮らしている。義理の両親とだけで暮らすなんて、窮屈だろうなって思って、とある飲み会のときに聞いてみたのだ。何か気まずくなることないの？って。そうしたら、意外な言葉が返ってきた。
「ぜ～んぜん、だって私、実の母親と暮らしてた期間より、今のお母さんとの期間の方が長いから。逆に、実の母とふたりきりになった方が緊張する」って。ちょっと、びっくりした。
　男だったら、たとえマスオさんみたいに嫁さんの実家に一緒に住んでても、自分の母親は義理の母親より愛しいだろう。どんなに親しくしていたって、嫁さんの母親を「お母さん」とは思えない。実の母親こそが、自分を育ててくれた「お母さん」であり、嫁さんの母親はあくまでも他人である。だから、僕は驚いた。と同時に、これが「嫁ぐ」っていう意味なのかなとも思った。「嫁ぐ」って、過去を捨てて新しい道を行く、結構、覚悟のいる行動なんだ。
　８／２７、後楽園ホールで行われた「越中詩郎デビュー３０周年記念大会」のメインイベントは、興味深いカードだった。越中詩郎・永田裕志・獣神サンダーライガーvs天龍源一郎・川田利明・ＴＡＪＩＲＩ。僕の中では越中は「全日本プロレス出身」のイメージが強い。実際には、全日本にいた期間は７年だけで、新日本プロレスに移ってからの期間の方がずっと長いんだけど、そのファイトスタイルと白袴のコスチュームが、どうにも新日本っぽくなくていつまで経っても違和感があるい。だから、このカードが決まったときにも、何だか変な感じがした。僕的には、全日本出身の天龍・川田と組むトリオの方がしっくりとくるところなのだ。
　越中は、豪快なパワーボムでＴＡＪＩＲＩを沈めた。試合前には違和感を持った永田・ライガーとのトリオも見事な連携を見せた。いい試合だった。そうだった。越中は２３年も前に、新日本に嫁いだのだ。天龍や川田との関係は、断ち切り捨てた過去だったのだ。ジャイアント馬場さんの付き人を務めていたことも、ルー・テーズ杯で三沢光晴さんを破って優勝したことも、全てを断ち切ってお嫁に来た。全日本での越中を全て忘れて、新日本に骨を埋める覚悟できたのだ。３０周年記念が、天龍・川田と組むトリオだったら、そりゃ、新日本に来たことを後悔してるってことになる。そんなカードは、初めからあり得なかったんだ。
　今はハッスルに出てる越中だけど、ハッスルには嫁いだわけじゃない。
　渾身のパワーボムが、そう訴えていた。


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    <dc:creator>momotaro</dc:creator>
    <dc:date>2009-10-04T00:11:56+09:00</dc:date>
  </item>
  <item rdf:about="http://timeline.nifty.com/portal/show/3195/388684">
    <title>「落とし穴」</title>
    <link>http://timeline.nifty.com/portal/show/3195/388684</link>
    <description>「落とし穴」

　第４５回衆議院議員総選挙は、民主党が３０８議席を獲得する大躍進で勝利をおさめた。歴史的な大敗を喫してしまった自民党は、野党に転落することになり、これから４年間、厳しい生活を強いられることになる。
　野党になると、官僚たちも今までみたいに持ち上げてくれない。自分たちの知らないところで物事が決まり、何も知らされないまま進められていく。これからは「そんなこと、全然聞いてないよ」の連続が待ち受けているのだ。だって、もう自民党のセンセイにお伺いをたてる必要なんてないんだもの。野党議員になるとは、そういうことなのだ。
　そして身にしみて感じるのがお金の不自由さだ。改選前の自民党は３００議席も持ったバブル状態だった。政党助成金は１５７億円も支給されていた。それが１０５億円に減ることになる。年５２億円の減額。企業からの献金だって、今すぐにストップはしないだろうけど、与党時代よりは減るだろう。来年の参院選でも負けたりしたら、一気に激減しちゃうよ。もともと野党がもらえるお金なんてその程度なんだけど、ずっと与党にいた人たちには、相当にこたえるはずだ。もう嫌になっちゃって、引退する人や離党する人も出てくるんじゃないのかな。森さんとか、福田さんとか、馳さんとかもね。
　２００３年の新日本プロレスも、ちょうどこんな感じだった。前年１月に、武藤敬司、小島聡、ケンドー・カシンが全日本プロレスに移籍し、１１月には、長州力、佐々木健介、越中詩郎もＷＪプロレス旗揚げのため退団した。既に、橋本真也、大谷晋二郎、高岩竜一はゼロワンの旗揚げでいなくなっていた。武藤も橋本も健介もいないのに、年３回のドーム大会を強行して大失敗した。２００１年にドーム５大会を成功し、バブル状態だった新日本は、そのときの暮らしぶりを忘れられなかったのだ。大きなバクチを何度も繰り返した。もし、あの時に、潮目が変わったことを認め、身の丈にあったビジネスをしていたら、ひょっとしたら、身売りまでは免れていたのかも知れない。やはり、一度味わった贅沢な生活は、変えられないものなのだなと思う。怖いのは、バブルのあとに待ってる、心の落とし穴だ。
　自民党の新総裁になる人は、まずお金の管理をしっかりさせた方がいい。今まで党で出していた経費も、議員の個人負担にする。ケチ総裁と呼ばれても節約節約。それくらいして、やっと、野党の身の丈になるのだと思うよ。自民党が節約を心がけて、４年後も持ちこたえていたなら、復活のチャンスもあるかも知れない。でも、その前に身売りしてたりしてね。
　心の落とし穴は、意外と深い。
　新日本は、今も黒字化できないでいる。

</description>
    <content:encoded><![CDATA[
「落とし穴」

　第４５回衆議院議員総選挙は、民主党が３０８議席を獲得する大躍進で勝利をおさめた。歴史的な大敗を喫してしまった自民党は、野党に転落することになり、これから４年間、厳しい生活を強いられることになる。
　野党になると、官僚たちも今までみたいに持ち上げてくれない。自分たちの知らないところで物事が決まり、何も知らされないまま進められていく。これからは「そんなこと、全然聞いてないよ」の連続が待ち受けているのだ。だって、もう自民党のセンセイにお伺いをたてる必要なんてないんだもの。野党議員になるとは、そういうことなのだ。
　そして身にしみて感じるのがお金の不自由さだ。改選前の自民党は３００議席も持ったバブル状態だった。政党助成金は１５７億円も支給されていた。それが１０５億円に減ることになる。年５２億円の減額。企業からの献金だって、今すぐにストップはしないだろうけど、与党時代よりは減るだろう。来年の参院選でも負けたりしたら、一気に激減しちゃうよ。もともと野党がもらえるお金なんてその程度なんだけど、ずっと与党にいた人たちには、相当にこたえるはずだ。もう嫌になっちゃって、引退する人や離党する人も出てくるんじゃないのかな。森さんとか、福田さんとか、馳さんとかもね。
　２００３年の新日本プロレスも、ちょうどこんな感じだった。前年１月に、武藤敬司、小島聡、ケンドー・カシンが全日本プロレスに移籍し、１１月には、長州力、佐々木健介、越中詩郎もＷＪプロレス旗揚げのため退団した。既に、橋本真也、大谷晋二郎、高岩竜一はゼロワンの旗揚げでいなくなっていた。武藤も橋本も健介もいないのに、年３回のドーム大会を強行して大失敗した。２００１年にドーム５大会を成功し、バブル状態だった新日本は、そのときの暮らしぶりを忘れられなかったのだ。大きなバクチを何度も繰り返した。もし、あの時に、潮目が変わったことを認め、身の丈にあったビジネスをしていたら、ひょっとしたら、身売りまでは免れていたのかも知れない。やはり、一度味わった贅沢な生活は、変えられないものなのだなと思う。怖いのは、バブルのあとに待ってる、心の落とし穴だ。
　自民党の新総裁になる人は、まずお金の管理をしっかりさせた方がいい。今まで党で出していた経費も、議員の個人負担にする。ケチ総裁と呼ばれても節約節約。それくらいして、やっと、野党の身の丈になるのだと思うよ。自民党が節約を心がけて、４年後も持ちこたえていたなら、復活のチャンスもあるかも知れない。でも、その前に身売りしてたりしてね。
　心の落とし穴は、意外と深い。
　新日本は、今も黒字化できないでいる。


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    <dc:creator>momotaro</dc:creator>
    <dc:date>2009-10-04T00:11:10+09:00</dc:date>
  </item>
  <item rdf:about="http://timeline.nifty.com/portal/show/3195/385509">
    <title>「美学」</title>
    <link>http://timeline.nifty.com/portal/show/3195/385509</link>
    <description>「美学」

　Ｋ－１のスター選手である魔裟斗は、今年限りで現役を引退することを表明している。引退試合の日も決まっていて、今年の大晦日興行で、その勇姿も見納めになる。最後の試合の相手が誰になるのか気になるところだが、それ以上に気になるのが「引退してからどうするの？」ってこと。
　魔裟斗は１５歳でボクシングを始め、キックボクシングを経てから、Ｋ－１へ転向した。イケメンのルックスと「反逆のカリスマ」なんていうコピーも手伝ってか、人気選手になり、美人の嫁さんももらった。生意気な発言には賛否両論だけど、試合には勝ってるわけだから、その実力は認めざるを得ない。昨年の「Ｋ－１ワールドＭＡＸ」も優勝しているし、人気と実力を兼ね備えた数少ないスター選手である。まだ３０歳なのだから、引退なんて早すぎると思うんだけどね。
　魔裟斗は体力の限界を感じて引退するわけじゃない。彼は「もっと見たいと思われながら辞めたい」と語っている。ピークの自分を、ファンの記憶に焼き付けて辞めたいという、美学での引退なのだ。それはそれでカッコイイ話に聞こえるけれど、実際には、１年も経ったら、みんな魔裟斗のことなんか忘れちゃって、記憶になんか残らない。彼が座ってた椅子には、別の新しいスター選手が座る。それだけのことだ。これから新しくファンになる若い人たちは魔裟斗の顔すら知らないし、興味も持たない。魔裟斗が今の自分を「ピーク」だと思っているなら、それは「自分の人気のピーク」だと認識しなくてはならない。引退したら、バラエティー番組へのオファーも、モデルの仕事も、ＣＭの契約も減るばかりだ。今のリング外の仕事は、魔裟斗が現役のスター選手だからもらえている仕事なのである。１年も経つと、すっかり過去の人になってるよ。ねえ、本当に辞めちゃっていいの？
　武藤敬司はよく「今さら、プロレス以外のことなんかできないし・・」って言う。武藤ほど魅力的で、人生経験も豊富な人なら、プロレス界を去っても、講演で稼いだり、役者になったり、新しいビジネスを始めたりすることも可能な気がする。議員になったりもできるかも知れない。魔裟斗よりもずっと安定した人気を持っていると思われる武藤でさえも「自分はプロレスで生きるしかない」と考えている。それは妥当な見積りだと思う。魔裟斗クンは、武藤と対談でもして色んな話を聞いたら、考え方も変わるんじゃないのかな。もっとも、武藤と対談なんかしちゃったら、うまいこと丸め込まれちゃって、「全日本プロレスに再就職しました、魔裟斗です」なんてことになるかもね。それはそれはウェルカムだけど。
　太く短くなんて「美学」は捨てちまえ。
　人生は、まだまだ長いのだよ。

</description>
    <content:encoded><![CDATA[
「美学」

　Ｋ－１のスター選手である魔裟斗は、今年限りで現役を引退することを表明している。引退試合の日も決まっていて、今年の大晦日興行で、その勇姿も見納めになる。最後の試合の相手が誰になるのか気になるところだが、それ以上に気になるのが「引退してからどうするの？」ってこと。
　魔裟斗は１５歳でボクシングを始め、キックボクシングを経てから、Ｋ－１へ転向した。イケメンのルックスと「反逆のカリスマ」なんていうコピーも手伝ってか、人気選手になり、美人の嫁さんももらった。生意気な発言には賛否両論だけど、試合には勝ってるわけだから、その実力は認めざるを得ない。昨年の「Ｋ－１ワールドＭＡＸ」も優勝しているし、人気と実力を兼ね備えた数少ないスター選手である。まだ３０歳なのだから、引退なんて早すぎると思うんだけどね。
　魔裟斗は体力の限界を感じて引退するわけじゃない。彼は「もっと見たいと思われながら辞めたい」と語っている。ピークの自分を、ファンの記憶に焼き付けて辞めたいという、美学での引退なのだ。それはそれでカッコイイ話に聞こえるけれど、実際には、１年も経ったら、みんな魔裟斗のことなんか忘れちゃって、記憶になんか残らない。彼が座ってた椅子には、別の新しいスター選手が座る。それだけのことだ。これから新しくファンになる若い人たちは魔裟斗の顔すら知らないし、興味も持たない。魔裟斗が今の自分を「ピーク」だと思っているなら、それは「自分の人気のピーク」だと認識しなくてはならない。引退したら、バラエティー番組へのオファーも、モデルの仕事も、ＣＭの契約も減るばかりだ。今のリング外の仕事は、魔裟斗が現役のスター選手だからもらえている仕事なのである。１年も経つと、すっかり過去の人になってるよ。ねえ、本当に辞めちゃっていいの？
　武藤敬司はよく「今さら、プロレス以外のことなんかできないし・・」って言う。武藤ほど魅力的で、人生経験も豊富な人なら、プロレス界を去っても、講演で稼いだり、役者になったり、新しいビジネスを始めたりすることも可能な気がする。議員になったりもできるかも知れない。魔裟斗よりもずっと安定した人気を持っていると思われる武藤でさえも「自分はプロレスで生きるしかない」と考えている。それは妥当な見積りだと思う。魔裟斗クンは、武藤と対談でもして色んな話を聞いたら、考え方も変わるんじゃないのかな。もっとも、武藤と対談なんかしちゃったら、うまいこと丸め込まれちゃって、「全日本プロレスに再就職しました、魔裟斗です」なんてことになるかもね。それはそれはウェルカムだけど。
　太く短くなんて「美学」は捨てちまえ。
　人生は、まだまだ長いのだよ。


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    <dc:creator>momotaro</dc:creator>
    <dc:date>2009-09-13T21:54:21+09:00</dc:date>
  </item>
  <item rdf:about="http://timeline.nifty.com/portal/show/3195/385508">
    <title>「ハッスル・ジハード」</title>
    <link>http://timeline.nifty.com/portal/show/3195/385508</link>
    <description>「ハッスル・ジハード」

　７／２６の「ハッスル・エイド」でひとつの区切りを迎えたハッスルだが、１０／１０には「ハッスル・ジハード」と名付けられた大会が開催される予定である。実は、僕はこの大会は中止になるだろうと思っていた。８／２３の栃木大会は開催２週間前になってから突然延期になってしまい、８／２７の後楽園大会も急に「越中詩郎デビュー３０周年記念大会」に差し替えられた。そのことから、ハッスルにはもう興行を続ける体力がないと思っていたのだ。ところが、９／６に「ハッスル・ジハード」のチケットは発売開始になった。両国国技館での大会である。果たして、ハッスルに勝算はあるのだろうか。今日は、そこらへんについて、色々と勝手に想像しちゃおうと思う。
　勝手な想像その１。両国大会には、新日本プロレス勢が参戦すると思う。そう思う理由は、最近のＴＡＪＩＲＩの行動からだ。Ｇ１クライマックスに出場したＴＡＪＩＲＩは、グリーンミストを吐きまくっていた。誰だって、あんなものを顔にかけられたら、いい気分はしない。それが受け入れられているのは、新日本との信頼関係ができているからだと思う。ＴＡＪＩＲＩがハッスルを離れる気でなければ、新日本とＴＡＪＩＲＩの急接近は、新日本とハッスルの急接近だと考えることもできる。先の「越中詩郎デビュー３０周年記念大会」には、永田裕志、獣神サンダーライガーも出場している。その試合後に、ライガーは「ハッスルにだって闘いはある」と、ハッスルの存在を認める発言をしている。これは「カード次第では、今後もハッスルに出てもいいよん」という意思表示だと思う。ライガーは両国に出るつもりかもよ。
　勝手な想像その２。インリン様が帰ってくると思う。インリンさんとはギャラの未払い問題があるが、その問題をクリアしての再登場をお願いしてるんじゃないかと思う。なぜなら、高田総統なきあとにハッスルを引き継げる人材はインリン様しかいないからだ。インリン様が復活し、モンスター軍とハッスル軍の連合軍を率いて、キングＲＩＫＩに立ち向かうのが「ハッスル・ジハード」になるのだと思う。そうなると、新日本勢はキングＲＩＫＩ軍の兵隊として参戦するのかも知れないね。傭兵として。
　勝手な想像その３。新日本は、ハッスルを積極的に利用する気だと思う。プロレス団体にとって、４０歳を過ぎた選手たちをどう使っていくのかは深刻な課題である。若い選手の踏み台にさせるくらいなら、名誉を守ったままで別世界に移住させた方がいい。長州力も蝶野正洋も、ハッスルというネバーランドで、永遠のレジェンド・レスラーになる。それもいいんじゃない。
　というわけで「ハッスル・ジハード」は、意外と面白くなるかも知れないよ。
　勝手な想像だけどね。

</description>
    <content:encoded><![CDATA[
「ハッスル・ジハード」

　７／２６の「ハッスル・エイド」でひとつの区切りを迎えたハッスルだが、１０／１０には「ハッスル・ジハード」と名付けられた大会が開催される予定である。実は、僕はこの大会は中止になるだろうと思っていた。８／２３の栃木大会は開催２週間前になってから突然延期になってしまい、８／２７の後楽園大会も急に「越中詩郎デビュー３０周年記念大会」に差し替えられた。そのことから、ハッスルにはもう興行を続ける体力がないと思っていたのだ。ところが、９／６に「ハッスル・ジハード」のチケットは発売開始になった。両国国技館での大会である。果たして、ハッスルに勝算はあるのだろうか。今日は、そこらへんについて、色々と勝手に想像しちゃおうと思う。
　勝手な想像その１。両国大会には、新日本プロレス勢が参戦すると思う。そう思う理由は、最近のＴＡＪＩＲＩの行動からだ。Ｇ１クライマックスに出場したＴＡＪＩＲＩは、グリーンミストを吐きまくっていた。誰だって、あんなものを顔にかけられたら、いい気分はしない。それが受け入れられているのは、新日本との信頼関係ができているからだと思う。ＴＡＪＩＲＩがハッスルを離れる気でなければ、新日本とＴＡＪＩＲＩの急接近は、新日本とハッスルの急接近だと考えることもできる。先の「越中詩郎デビュー３０周年記念大会」には、永田裕志、獣神サンダーライガーも出場している。その試合後に、ライガーは「ハッスルにだって闘いはある」と、ハッスルの存在を認める発言をしている。これは「カード次第では、今後もハッスルに出てもいいよん」という意思表示だと思う。ライガーは両国に出るつもりかもよ。
　勝手な想像その２。インリン様が帰ってくると思う。インリンさんとはギャラの未払い問題があるが、その問題をクリアしての再登場をお願いしてるんじゃないかと思う。なぜなら、高田総統なきあとにハッスルを引き継げる人材はインリン様しかいないからだ。インリン様が復活し、モンスター軍とハッスル軍の連合軍を率いて、キングＲＩＫＩに立ち向かうのが「ハッスル・ジハード」になるのだと思う。そうなると、新日本勢はキングＲＩＫＩ軍の兵隊として参戦するのかも知れないね。傭兵として。
　勝手な想像その３。新日本は、ハッスルを積極的に利用する気だと思う。プロレス団体にとって、４０歳を過ぎた選手たちをどう使っていくのかは深刻な課題である。若い選手の踏み台にさせるくらいなら、名誉を守ったままで別世界に移住させた方がいい。長州力も蝶野正洋も、ハッスルというネバーランドで、永遠のレジェンド・レスラーになる。それもいいんじゃない。
　というわけで「ハッスル・ジハード」は、意外と面白くなるかも知れないよ。
　勝手な想像だけどね。


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    <dc:creator>momotaro</dc:creator>
    <dc:date>2009-09-13T21:56:01+09:00</dc:date>
  </item>
  <item rdf:about="http://timeline.nifty.com/portal/show/3195/385507">
    <title>「スジナシ」</title>
    <link>http://timeline.nifty.com/portal/show/3195/385507</link>
    <description>「スジナシ」

　毎週金曜日の夜にＴＢＳで放送している「スジナシ」は、笑福亭鶴瓶さんとゲストが、台本ナシで即興ドラマを演じるというシュートなバラエティ番組だ。元々は名古屋のＣＢＣテレビで放送していたのだが、徐々に人気になって、今では全国各地で放送されている。ちなみに、名古屋では火曜日の夜に放送されていて、東京の人より３日前に見られる。東京より８日遅れの「ワールドプロレスリング」とはえらい違いだ。
　この「スジナシ」は、鶴瓶さんとゲストが、用意されたセットでアドリブで演技していく番組である。ふたりは事前の打ち合わせもなく、いきなり舞台に飛び出す。お互いがとっさに考えついた役柄と、人間関係と、時代設定で、勝手にスタートする。相手の発した言葉や動作に合わせて、自分も行動する。もちろん、ドラマを作り上げるのだから、自分だけ勝手に演じるわけにもいかない。相手がどういう場面設定で演じているのかを読みとり、それに合わせつつも、時には相手が窮するようなセリフを発して闘いを挑む。この番組は台本ナシ、打ち合わせナシに加えて、ＮＧもないのだ。受け身を間違えても、やりなおすことはできない。そのことから生まれる緊張感が、視聴者を惹きつけるのだと思う。見ている方もハラハラドキドキしながら、勝負の行方を見守っているのだ。
　番組に招かれるゲストは、実力派の役者さんが多い。ドラマを作り上げることがテーマだから、時間内にカタチにする力が必要になる。相手はいつも鶴瓶さんだから、面白いドラマになるかどうかはゲストの腕次第とも言える。番組を通じて能力を品評されてしまうのだ。だから、役者としての力に自信がないと、このリングに上がることはできない。ハードルが一段高くなっていることが、この番組の品質を高めているのだとも思う。
　猪木の残したいプロレスって、こういうものなんじゃないかな。リングに上がったふたりが、手探りをしながら試合を作り上げる。相手を受けとめながらも、時には窮するような攻撃を放ったりもする。そのアドリブ攻撃への緊張がファンに伝わって、リング上の闘いにリアルさが醸し出される。ストロングスタイルとは、緊張感を漂わせる闘いのことだと思うのだ。
　世界中で人気になっているＷＷＥには、リアルな緊張感はない。ＷＷＥの目指しているのは完璧な作品作りで、リング上のふたりは対戦してるわけではなく、共演しているのだ。日本で人気のドラゴンゲートも同系列だし、ユークスに買収されてからの新日本も、同じ方向に進んでいる気がする。日本のプロレスから「何が起こるわからない」という緊張感が無くなりつつある。
　ＩＧＦの目指しているのは「スジナシ」のプロレスだ。
　その位置取りは、間違ってないと思う。

</description>
    <content:encoded><![CDATA[
「スジナシ」

　毎週金曜日の夜にＴＢＳで放送している「スジナシ」は、笑福亭鶴瓶さんとゲストが、台本ナシで即興ドラマを演じるというシュートなバラエティ番組だ。元々は名古屋のＣＢＣテレビで放送していたのだが、徐々に人気になって、今では全国各地で放送されている。ちなみに、名古屋では火曜日の夜に放送されていて、東京の人より３日前に見られる。東京より８日遅れの「ワールドプロレスリング」とはえらい違いだ。
　この「スジナシ」は、鶴瓶さんとゲストが、用意されたセットでアドリブで演技していく番組である。ふたりは事前の打ち合わせもなく、いきなり舞台に飛び出す。お互いがとっさに考えついた役柄と、人間関係と、時代設定で、勝手にスタートする。相手の発した言葉や動作に合わせて、自分も行動する。もちろん、ドラマを作り上げるのだから、自分だけ勝手に演じるわけにもいかない。相手がどういう場面設定で演じているのかを読みとり、それに合わせつつも、時には相手が窮するようなセリフを発して闘いを挑む。この番組は台本ナシ、打ち合わせナシに加えて、ＮＧもないのだ。受け身を間違えても、やりなおすことはできない。そのことから生まれる緊張感が、視聴者を惹きつけるのだと思う。見ている方もハラハラドキドキしながら、勝負の行方を見守っているのだ。
　番組に招かれるゲストは、実力派の役者さんが多い。ドラマを作り上げることがテーマだから、時間内にカタチにする力が必要になる。相手はいつも鶴瓶さんだから、面白いドラマになるかどうかはゲストの腕次第とも言える。番組を通じて能力を品評されてしまうのだ。だから、役者としての力に自信がないと、このリングに上がることはできない。ハードルが一段高くなっていることが、この番組の品質を高めているのだとも思う。
　猪木の残したいプロレスって、こういうものなんじゃないかな。リングに上がったふたりが、手探りをしながら試合を作り上げる。相手を受けとめながらも、時には窮するような攻撃を放ったりもする。そのアドリブ攻撃への緊張がファンに伝わって、リング上の闘いにリアルさが醸し出される。ストロングスタイルとは、緊張感を漂わせる闘いのことだと思うのだ。
　世界中で人気になっているＷＷＥには、リアルな緊張感はない。ＷＷＥの目指しているのは完璧な作品作りで、リング上のふたりは対戦してるわけではなく、共演しているのだ。日本で人気のドラゴンゲートも同系列だし、ユークスに買収されてからの新日本も、同じ方向に進んでいる気がする。日本のプロレスから「何が起こるわからない」という緊張感が無くなりつつある。
　ＩＧＦの目指しているのは「スジナシ」のプロレスだ。
　その位置取りは、間違ってないと思う。


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    <dc:creator>momotaro</dc:creator>
    <dc:date>2009-09-13T21:56:01+09:00</dc:date>
  </item>
  <item rdf:about="http://timeline.nifty.com/portal/show/3195/383627">
    <title>「ライセンスなんていらない」</title>
    <link>http://timeline.nifty.com/portal/show/3195/383627</link>
    <description>「ライセンスなんていらない」

　新日本、全日本、ＮＯＡＨが話し合って、プロレスラーのライセンスが発行されることになった。基準は各団体に委ねられ、最大で１年間有効のライセンスが発行される。三沢光晴さんの遺志を継いでのことなんだけど、実は、僕はこんなもの必要ないと思っている。いったい何のために、ライセンスが必要なのだろうか。
　ライセンスを発行することになった背景には、昨年、素人のプロレスラーが練習中に死亡したことがある。勝手にプロレスラーを名乗り、鍛えてもいないのにリングに上がり、挙げ句の果てには死亡事故を起こす。そんなことを放置しておくことはできない。そう三沢さんも考えていたんだろう。でも、僕はその素人レスラーの死亡事故は、事故を起こした当事者たちが責任を負うべきもので、プロのプロレス団体が責任を感じる必要はないと考えている。だから、ライセンスなんていらないと思うのだ。むしろ、三沢さんのような事故を繰り返さないための仕組みを考えるべきだと思う。
　三沢さんの事故の原因は何だったのか。それは、無理をしたからだと思う。４６歳になってもまだ、タイトルマッチの挑戦者としてメインのリングに立たなければならなかった。そんな状況に追い込まれたことが事故を招いた。４０過ぎの人なら、誰でも体力の衰えは実感している。お腹は出てくるし、体は固くなるし、目は見えなくなる、とっさの判断も遅くなる。　健康診断を受ければ、血圧や、中性脂肪値や、血糖値が高いと、誰もが言われている。４０代のプロレスラーが健康診断したら、きっと、みんな「要観察」の診断が出ちゃうよ。それなのに、彼らは、まだ３０代の頃と同じファイトをしようとする。そりゃ、絶対に無理だ。彼らの時代は、もう終わっていなくちゃいけないくらいなのだ。
　必要なのは一歩引く勇気だと思う。馬場さんも猪木さんもそうしたように、後進に道を譲って一歩引くことだ。寂しいことだけれど、誰でも老い衰えることは仕方がない。一歩引いた位置で、また自分なりの輝き方を探せばいい。
　馬場さんは前座に出て脇役に徹した。猪木さんは政界という別世界に転職した。居酒屋を始める人、ジムを経営する人、プロレスとは関係ない会社に就職した選手もいる。先輩たちが、ひとつの人生を終わらせ、新しい人生を見つけたように、４０歳を過ぎたプロレスラーは、潔く決断しなければならないのだ。
　もし、ライセンスに実効力を持たせるのなら、基準に「４５歳定年」を盛り込めばいい。だけど、そんなことできないだろうなあ・・。
　本当は、関係者たちも思っているはず。
　ライセンスなんていらない。

</description>
    <content:encoded><![CDATA[
「ライセンスなんていらない」

　新日本、全日本、ＮＯＡＨが話し合って、プロレスラーのライセンスが発行されることになった。基準は各団体に委ねられ、最大で１年間有効のライセンスが発行される。三沢光晴さんの遺志を継いでのことなんだけど、実は、僕はこんなもの必要ないと思っている。いったい何のために、ライセンスが必要なのだろうか。
　ライセンスを発行することになった背景には、昨年、素人のプロレスラーが練習中に死亡したことがある。勝手にプロレスラーを名乗り、鍛えてもいないのにリングに上がり、挙げ句の果てには死亡事故を起こす。そんなことを放置しておくことはできない。そう三沢さんも考えていたんだろう。でも、僕はその素人レスラーの死亡事故は、事故を起こした当事者たちが責任を負うべきもので、プロのプロレス団体が責任を感じる必要はないと考えている。だから、ライセンスなんていらないと思うのだ。むしろ、三沢さんのような事故を繰り返さないための仕組みを考えるべきだと思う。
　三沢さんの事故の原因は何だったのか。それは、無理をしたからだと思う。４６歳になってもまだ、タイトルマッチの挑戦者としてメインのリングに立たなければならなかった。そんな状況に追い込まれたことが事故を招いた。４０過ぎの人なら、誰でも体力の衰えは実感している。お腹は出てくるし、体は固くなるし、目は見えなくなる、とっさの判断も遅くなる。　健康診断を受ければ、血圧や、中性脂肪値や、血糖値が高いと、誰もが言われている。４０代のプロレスラーが健康診断したら、きっと、みんな「要観察」の診断が出ちゃうよ。それなのに、彼らは、まだ３０代の頃と同じファイトをしようとする。そりゃ、絶対に無理だ。彼らの時代は、もう終わっていなくちゃいけないくらいなのだ。
　必要なのは一歩引く勇気だと思う。馬場さんも猪木さんもそうしたように、後進に道を譲って一歩引くことだ。寂しいことだけれど、誰でも老い衰えることは仕方がない。一歩引いた位置で、また自分なりの輝き方を探せばいい。
　馬場さんは前座に出て脇役に徹した。猪木さんは政界という別世界に転職した。居酒屋を始める人、ジムを経営する人、プロレスとは関係ない会社に就職した選手もいる。先輩たちが、ひとつの人生を終わらせ、新しい人生を見つけたように、４０歳を過ぎたプロレスラーは、潔く決断しなければならないのだ。
　もし、ライセンスに実効力を持たせるのなら、基準に「４５歳定年」を盛り込めばいい。だけど、そんなことできないだろうなあ・・。
　本当は、関係者たちも思っているはず。
　ライセンスなんていらない。


]]></content:encoded>
    <dc:creator>momotaro</dc:creator>
    <dc:date>2009-09-06T19:45:39+09:00</dc:date>
  </item>
  <item rdf:about="http://timeline.nifty.com/portal/show/3195/383626">
    <title>「売り飛ばせ」</title>
    <link>http://timeline.nifty.com/portal/show/3195/383626</link>
    <description>「売り飛ばせ」

　プロレスラーには「夢のカード」という含み資産がある。例えば、今度、プロレス復帰することになった船木誠勝には、武藤敬司戦や、鈴木みのる戦、獣神サンダーライガー戦を始め、お金になるカードをたくさん持っている。総合格闘家としての船木には、もう出場の機会すら与えられないほどの値打ちしかないが、プロレスラー船木にはまだまだ稼ぐ力がある。大きな家を１軒建てることだってできないわけじゃない。船木は、プロレスラーに戻ることでまとまったお金を手に入れることができるのだ。
　橋本真也さんも三沢光晴さんも、含み資産をたくさん抱えたまま亡くなってしまった。消えてしまった夢の損失は、本人たちだけじゃなくプロレス業界にとっても大きな損失だ。橋本vs三沢、橋本vs小橋建太、橋本vs中邑真輔なんてカードを連発すれば、ゼロワンで背負った負債も簡単に返せただろう。三沢さんだって、本当にＮＯＡＨの経営が苦しくなって困ったら、三沢vs武藤、三沢vs棚橋弘至、三沢vs小川直也なんて夢を換金すればよかった。ドーム会場を埋められるような夢のカードが「死」によって跡形もなく消えてしまう。ここ１０年間のプロレス人気の低迷は、多くのスター選手の「死」による含み資産の消失によるものじゃないかとも思う。
　船木が本腰を入れて復帰すれば、プロレス業界の景気はよくなるはずだ。しかし、船木が期待されているほどの復活ぶりを見せられないと、資産価値は大きく値下がりする。８／３０の復帰戦はまだまだ本調子でなく、２１年のブランクを感じさせた。次の試合に向けては無理はせず、でも妥協もせずに調整して欲しいと思う。
　僕が注目している人で、もうひとり、大きな含み資産を持っている男がいる。ハッスルを卒業した、高田延彦だ。高田は船木と違って、１０年前に新日本のリングには上がっている。しかし、全日系の選手とは全く絡んでいない。高田はＮＯＡＨのリングに上がれば、船木ほどではないけれど、稼げると思う。三沢さんが亡くなる前なら、三沢vs高田も換金できたのにね。
　今年でＫ－１を引退する武蔵だって、プロレスラーになれば、まだ稼げるよ。ジェロム・レ・バンナも、ピーター・アーツも、Ｋ－１を引退したらプロレスにくればいい。ミルコ・クロコップも、アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラも、朝青龍も、石井慧も、売る夢のある人は、みんなプロレスで稼げばいいのだ。プロレスファンは、そのことを不愉快になんて思いはしない。だって、プロレスは、夢を売り飛ばすビジネスなんだもの。
　プロレス界の将来は、どれだけの夢を換金できるかにかかっている。
　換金しないと、消えちゃうんだから。

</description>
    <content:encoded><![CDATA[
「売り飛ばせ」

　プロレスラーには「夢のカード」という含み資産がある。例えば、今度、プロレス復帰することになった船木誠勝には、武藤敬司戦や、鈴木みのる戦、獣神サンダーライガー戦を始め、お金になるカードをたくさん持っている。総合格闘家としての船木には、もう出場の機会すら与えられないほどの値打ちしかないが、プロレスラー船木にはまだまだ稼ぐ力がある。大きな家を１軒建てることだってできないわけじゃない。船木は、プロレスラーに戻ることでまとまったお金を手に入れることができるのだ。
　橋本真也さんも三沢光晴さんも、含み資産をたくさん抱えたまま亡くなってしまった。消えてしまった夢の損失は、本人たちだけじゃなくプロレス業界にとっても大きな損失だ。橋本vs三沢、橋本vs小橋建太、橋本vs中邑真輔なんてカードを連発すれば、ゼロワンで背負った負債も簡単に返せただろう。三沢さんだって、本当にＮＯＡＨの経営が苦しくなって困ったら、三沢vs武藤、三沢vs棚橋弘至、三沢vs小川直也なんて夢を換金すればよかった。ドーム会場を埋められるような夢のカードが「死」によって跡形もなく消えてしまう。ここ１０年間のプロレス人気の低迷は、多くのスター選手の「死」による含み資産の消失によるものじゃないかとも思う。
　船木が本腰を入れて復帰すれば、プロレス業界の景気はよくなるはずだ。しかし、船木が期待されているほどの復活ぶりを見せられないと、資産価値は大きく値下がりする。８／３０の復帰戦はまだまだ本調子でなく、２１年のブランクを感じさせた。次の試合に向けては無理はせず、でも妥協もせずに調整して欲しいと思う。
　僕が注目している人で、もうひとり、大きな含み資産を持っている男がいる。ハッスルを卒業した、高田延彦だ。高田は船木と違って、１０年前に新日本のリングには上がっている。しかし、全日系の選手とは全く絡んでいない。高田はＮＯＡＨのリングに上がれば、船木ほどではないけれど、稼げると思う。三沢さんが亡くなる前なら、三沢vs高田も換金できたのにね。
　今年でＫ－１を引退する武蔵だって、プロレスラーになれば、まだ稼げるよ。ジェロム・レ・バンナも、ピーター・アーツも、Ｋ－１を引退したらプロレスにくればいい。ミルコ・クロコップも、アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラも、朝青龍も、石井慧も、売る夢のある人は、みんなプロレスで稼げばいいのだ。プロレスファンは、そのことを不愉快になんて思いはしない。だって、プロレスは、夢を売り飛ばすビジネスなんだもの。
　プロレス界の将来は、どれだけの夢を換金できるかにかかっている。
　換金しないと、消えちゃうんだから。


]]></content:encoded>
    <dc:creator>momotaro</dc:creator>
    <dc:date>2009-09-06T19:45:08+09:00</dc:date>
  </item>
  <item rdf:about="http://timeline.nifty.com/portal/show/3195/383625">
    <title>「ファンは見ていた」</title>
    <link>http://timeline.nifty.com/portal/show/3195/383625</link>
    <description>「ファンは見ていた」

　２００９年のＧ１クライマックスは、苦節１２年、雑草のように逞しく力をつけた真壁刀義が、見事に初優勝を果たした。決勝戦のリングで、中邑真輔と対峙したとき、会場からは「真壁コール」が起きていた。僕を含めて多くのファンが中邑でなく、真壁を応援していた。
　真壁は決勝戦の開始前に、チェーンを本部席に預け、セコンドの本間朋晃を控え室に帰した。中邑との正々堂々の勝負を望んだのだ。だけど、真壁がそんな行動に出ずに、チェーンを試合中に使っていても、ファンは真壁を応援したと思う。だって、真壁への支持は、ここ最近の活躍だけでなく、何年間も積み重ねて培われたものだからだ。
　２００５年に、新日本プロレスがユークスに身売りしてから、真壁のヒールぶりには性根が据わってきた。蝶野正洋のように「なんちゃってヒール」を演じるのではなく、本当に嫌われ、怖がられるヒール像を追求した。凶器攻撃もセコンドの介入も当たり前、汚い言葉をまき散らし、ツバも吐きまくった。自分がプロレスラーとして成功するためにどうするべきか、会社が勢いを取り戻すためにはどうすればよいか、を考えた結果が、性根を据えてヒールになることだったのだ。真壁の両目が開いた瞬間だった。
　２００６年には、金村キンタローと有刺鉄線デスマッチで闘って勝利した。２００８年には、ゼロワンの「火祭り」に出場して準優勝になった。真壁は自ら道を切り開き、一歩ずつ進んできた。その行動の全てをファンはちゃんと見ていた。そして評価していた。だから、Ｇ１クライマックス優勝戦という大舞台で、真壁は大きな声援を得たのだ。
　その真壁に比べたら、矢野通の頑張りなんて、まだまだ足りない。真壁のパートナーとして、同じ道を歩いてきたといっても、真壁のあとをついてきただけのことだ。矢野が真壁と同じくらいの声援をもらおうと思ったら、真壁ができなかったことを成し遂げなければならない。たとえば、総合格闘技に出て勝利するとか、もっとハードなデスマッチ路線を突き進むとか、中邑とのＣＨＡＯＳ同門対決で歴史的な名勝負を残すとか・・。自分がプロレスラーとして成功するためにはどうするべきか、会社がまた勢いを取り戻すためにはどうすればよいのか、を真剣に考え抜いてみることだ。かつての真壁がそうしたようにね。
　棚橋弘至が支持されてるのも「頑張っている」とファンが認めているからだ。中邑への支持がイマイチなのは、かつて得た貯金を使い果たしたってことだ。
　現時点では、中邑よりも真壁だった。
　ファンはそう見ていた。

</description>
    <content:encoded><![CDATA[
「ファンは見ていた」

　２００９年のＧ１クライマックスは、苦節１２年、雑草のように逞しく力をつけた真壁刀義が、見事に初優勝を果たした。決勝戦のリングで、中邑真輔と対峙したとき、会場からは「真壁コール」が起きていた。僕を含めて多くのファンが中邑でなく、真壁を応援していた。
　真壁は決勝戦の開始前に、チェーンを本部席に預け、セコンドの本間朋晃を控え室に帰した。中邑との正々堂々の勝負を望んだのだ。だけど、真壁がそんな行動に出ずに、チェーンを試合中に使っていても、ファンは真壁を応援したと思う。だって、真壁への支持は、ここ最近の活躍だけでなく、何年間も積み重ねて培われたものだからだ。
　２００５年に、新日本プロレスがユークスに身売りしてから、真壁のヒールぶりには性根が据わってきた。蝶野正洋のように「なんちゃってヒール」を演じるのではなく、本当に嫌われ、怖がられるヒール像を追求した。凶器攻撃もセコンドの介入も当たり前、汚い言葉をまき散らし、ツバも吐きまくった。自分がプロレスラーとして成功するためにどうするべきか、会社が勢いを取り戻すためにはどうすればよいか、を考えた結果が、性根を据えてヒールになることだったのだ。真壁の両目が開いた瞬間だった。
　２００６年には、金村キンタローと有刺鉄線デスマッチで闘って勝利した。２００８年には、ゼロワンの「火祭り」に出場して準優勝になった。真壁は自ら道を切り開き、一歩ずつ進んできた。その行動の全てをファンはちゃんと見ていた。そして評価していた。だから、Ｇ１クライマックス優勝戦という大舞台で、真壁は大きな声援を得たのだ。
　その真壁に比べたら、矢野通の頑張りなんて、まだまだ足りない。真壁のパートナーとして、同じ道を歩いてきたといっても、真壁のあとをついてきただけのことだ。矢野が真壁と同じくらいの声援をもらおうと思ったら、真壁ができなかったことを成し遂げなければならない。たとえば、総合格闘技に出て勝利するとか、もっとハードなデスマッチ路線を突き進むとか、中邑とのＣＨＡＯＳ同門対決で歴史的な名勝負を残すとか・・。自分がプロレスラーとして成功するためにはどうするべきか、会社がまた勢いを取り戻すためにはどうすればよいのか、を真剣に考え抜いてみることだ。かつての真壁がそうしたようにね。
　棚橋弘至が支持されてるのも「頑張っている」とファンが認めているからだ。中邑への支持がイマイチなのは、かつて得た貯金を使い果たしたってことだ。
　現時点では、中邑よりも真壁だった。
　ファンはそう見ていた。


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    <dc:creator>momotaro</dc:creator>
    <dc:date>2009-09-06T19:44:18+09:00</dc:date>
  </item>
  <item rdf:about="http://timeline.nifty.com/portal/show/3195/383624">
    <title>「浅見光彦」</title>
    <link>http://timeline.nifty.com/portal/show/3195/383624</link>
    <description>「浅見光彦」

　僕は内田康夫さんと宮部みゆきさんのミステリー小説が好きで、おふたりの作品はあらかた読んでいる。ふたりとも人気作家で、その作品はＴＶドラマや映画になったりもしてるんだけど、読者を引きつけてる魅力は少し違うように思う。
　内田作品の魅力はキャラクターだ。代表作の「浅見光彦シリーズ」は浅見光彦の魅力でもって支えられている。極論してしまうと、ストーリーの善し悪しなんて、もうどうだってよくて、浅見光彦が登場するお話ならば、中身は何でもいいって感じ。内田作品のファンって、大半は浅見光彦のファンだ。「浅見光彦倶楽部」っていう、ファンクラブもあるくらいなんだよ。
　一方、宮部作品の魅力はリアルさと精巧さだと思う。どのストーリーも、まるで本当にあったお話のようにリアルに描かれている。また、ストーリーの構成がしっかりしていて、最後の最後で、パズルのピースがカチッとはまるように作られている。宮部作品は腕のいい職人が作る工芸品のように、細部まで１ミリもズレることなく精巧に仕上げられている。間近で目を凝らしてみてもキズひとつない見事な出来映えなのだ。
　内田さんも、宮部さんも日本を代表する人気作家だけれど、タイプは違う。プロレスラーに例えたなら、ルー・テーズとカール・ゴッチくらいにね。と言っても、僕はテーズやゴッチの現役時代の試合は見たことないから、勝手なイメージのことだ。テーズは「２０世紀最大のレスラー」なんて言われてたのだから、きっと浅見光彦みたいな人気レスラーだったのだろう。全盛期のテーズは、たぶん、試合の善し悪しなんかはどうでもよくて、リングに上がるだけでお客さんを満足させていたと思う。ゴッチの「プロレスの”神様”」っ称号は、そのまんま宮部さんに捧げたいフレーズだ。宮部さんはミステリー小説を書く「神様」だと思う。無駄が動きが一切なく、確実にキメてくる。僕の関節も毎回キメられちゃってて、いつも「やられた」って思う。
　勝手なこと言っちゃうと、作家としての技量は、内田さんよりも宮部さんの方が優れていると思う。でも、人気作家になる能力は、内田さんの方が上だ。
　アントニオ猪木は、小川直也がプロレス入りする際に「プロレスは闘いだが、プロレスは興行でもある」と語ったという。小川は結局、その言葉の意味を理解できないまま、ここまで来ちゃったけれども、猪木の言いたかったことは「浅見光彦みたいになれ」ということだったのだと思う。リングに立つだけで観客を満足させる選手になってくれと。
　アントニオ猪木は間違いなく、浅見光彦だった。
　強さも必要だけれど、もっと大切なこともある。

</description>
    <content:encoded><![CDATA[
「浅見光彦」

　僕は内田康夫さんと宮部みゆきさんのミステリー小説が好きで、おふたりの作品はあらかた読んでいる。ふたりとも人気作家で、その作品はＴＶドラマや映画になったりもしてるんだけど、読者を引きつけてる魅力は少し違うように思う。
　内田作品の魅力はキャラクターだ。代表作の「浅見光彦シリーズ」は浅見光彦の魅力でもって支えられている。極論してしまうと、ストーリーの善し悪しなんて、もうどうだってよくて、浅見光彦が登場するお話ならば、中身は何でもいいって感じ。内田作品のファンって、大半は浅見光彦のファンだ。「浅見光彦倶楽部」っていう、ファンクラブもあるくらいなんだよ。
　一方、宮部作品の魅力はリアルさと精巧さだと思う。どのストーリーも、まるで本当にあったお話のようにリアルに描かれている。また、ストーリーの構成がしっかりしていて、最後の最後で、パズルのピースがカチッとはまるように作られている。宮部作品は腕のいい職人が作る工芸品のように、細部まで１ミリもズレることなく精巧に仕上げられている。間近で目を凝らしてみてもキズひとつない見事な出来映えなのだ。
　内田さんも、宮部さんも日本を代表する人気作家だけれど、タイプは違う。プロレスラーに例えたなら、ルー・テーズとカール・ゴッチくらいにね。と言っても、僕はテーズやゴッチの現役時代の試合は見たことないから、勝手なイメージのことだ。テーズは「２０世紀最大のレスラー」なんて言われてたのだから、きっと浅見光彦みたいな人気レスラーだったのだろう。全盛期のテーズは、たぶん、試合の善し悪しなんかはどうでもよくて、リングに上がるだけでお客さんを満足させていたと思う。ゴッチの「プロレスの”神様”」っ称号は、そのまんま宮部さんに捧げたいフレーズだ。宮部さんはミステリー小説を書く「神様」だと思う。無駄が動きが一切なく、確実にキメてくる。僕の関節も毎回キメられちゃってて、いつも「やられた」って思う。
　勝手なこと言っちゃうと、作家としての技量は、内田さんよりも宮部さんの方が優れていると思う。でも、人気作家になる能力は、内田さんの方が上だ。
　アントニオ猪木は、小川直也がプロレス入りする際に「プロレスは闘いだが、プロレスは興行でもある」と語ったという。小川は結局、その言葉の意味を理解できないまま、ここまで来ちゃったけれども、猪木の言いたかったことは「浅見光彦みたいになれ」ということだったのだと思う。リングに立つだけで観客を満足させる選手になってくれと。
　アントニオ猪木は間違いなく、浅見光彦だった。
　強さも必要だけれど、もっと大切なこともある。


]]></content:encoded>
    <dc:creator>momotaro</dc:creator>
    <dc:date>2009-09-06T19:43:33+09:00</dc:date>
  </item>
  <item rdf:about="http://timeline.nifty.com/portal/show/3195/383623">
    <title>「フライング」</title>
    <link>http://timeline.nifty.com/portal/show/3195/383623</link>
    <description>「フライング」

　８／９、ＩＧＦの有明コロシアム大会は、グズグズとした消化不良の結末を迎えてしまった。メインのカードは、小川直也・Ｊ．バーネットvs高山善廣・Ｂ．サップのタッグマッチ。前回の広島サンプラザ大会で殴り合った、小川と高山の第二次遭遇に、師弟関係のジョシュとサップの因縁が絡む。カレーライスの上に焼きそばと目玉焼きが重なったようなメニューだった。別々に食べたいなあと思ったとおり、味はイマイチ。どうしてこんなことになっちゃったのだろう。
　３月の広島大会からの流れで行くと、今回は小川と高山の一騎打ちが組まれるはずだった。そうならなかった理由は、ひょっとしたら、高山が三冠王者だからかも知れない。三冠のベルトはジャイアント馬場さんが作った遺品だ。その遺品に触れることを、または触れさせることを、誰かが拒んだのかも知れない。何たって、イノキ・ゲノム・フェデレーションの大会だからね。
　小川と高山のシングルマッチが組まれなかったことについては、当人たちも不満を述べている。小川は「シングルが組まれると思ってたのに、タッグマッチになって、肩透かしを食らった」と言っているし、高山も「テーマが全くない。ただ疲れただけ」と語った。ならば「フライング」すればよかったんじゃないかな。
　メインに出る４選手がリングに揃ったところで、小川か高山が「オイオイ、何でシングルじゃないんだよ。こんなのやってらんねえよ、シングルだよ、シングル。猪木さん、シングルでやらせてくださいよ～っ！」って言えば、猪木のことだから「そんなにやりたいなら、やってみろ！」って応えたはずだ。それが誰かの思いどおりのことじゃなかったとしても、猪木はムードに敏感だから、小川vs高山、ジョシュvsサップのシングルマッチにカード変更されたと思う。一歩踏み出せば、シングルマッチは実現していたのだ。
　もし、そんな展開になっていたら、凄い盛り上がりの中でメインの２試合が始まったことだろう。それこそ事前にシングルマッチ２試合として発表するより、何倍も盛り上がる。サプライズは興行のカンフル剤なのだ。猪木はふたりが「フライング」することを期待していたんじゃないかと思う。
　このフライングは、ジョシュやサップがやったのでは意味がない。小川か高山がやってこそ効果がある。そのことに気づかず、行動しなかったふたりには「ダメ出し」をする。フライングしろよ！
　小川も高山も常識人だから、勝手なことはしないんだよね。
　もっと猪木のように、非常識になれ。

</description>
    <content:encoded><![CDATA[
「フライング」

　８／９、ＩＧＦの有明コロシアム大会は、グズグズとした消化不良の結末を迎えてしまった。メインのカードは、小川直也・Ｊ．バーネットvs高山善廣・Ｂ．サップのタッグマッチ。前回の広島サンプラザ大会で殴り合った、小川と高山の第二次遭遇に、師弟関係のジョシュとサップの因縁が絡む。カレーライスの上に焼きそばと目玉焼きが重なったようなメニューだった。別々に食べたいなあと思ったとおり、味はイマイチ。どうしてこんなことになっちゃったのだろう。
　３月の広島大会からの流れで行くと、今回は小川と高山の一騎打ちが組まれるはずだった。そうならなかった理由は、ひょっとしたら、高山が三冠王者だからかも知れない。三冠のベルトはジャイアント馬場さんが作った遺品だ。その遺品に触れることを、または触れさせることを、誰かが拒んだのかも知れない。何たって、イノキ・ゲノム・フェデレーションの大会だからね。
　小川と高山のシングルマッチが組まれなかったことについては、当人たちも不満を述べている。小川は「シングルが組まれると思ってたのに、タッグマッチになって、肩透かしを食らった」と言っているし、高山も「テーマが全くない。ただ疲れただけ」と語った。ならば「フライング」すればよかったんじゃないかな。
　メインに出る４選手がリングに揃ったところで、小川か高山が「オイオイ、何でシングルじゃないんだよ。こんなのやってらんねえよ、シングルだよ、シングル。猪木さん、シングルでやらせてくださいよ～っ！」って言えば、猪木のことだから「そんなにやりたいなら、やってみろ！」って応えたはずだ。それが誰かの思いどおりのことじゃなかったとしても、猪木はムードに敏感だから、小川vs高山、ジョシュvsサップのシングルマッチにカード変更されたと思う。一歩踏み出せば、シングルマッチは実現していたのだ。
　もし、そんな展開になっていたら、凄い盛り上がりの中でメインの２試合が始まったことだろう。それこそ事前にシングルマッチ２試合として発表するより、何倍も盛り上がる。サプライズは興行のカンフル剤なのだ。猪木はふたりが「フライング」することを期待していたんじゃないかと思う。
　このフライングは、ジョシュやサップがやったのでは意味がない。小川か高山がやってこそ効果がある。そのことに気づかず、行動しなかったふたりには「ダメ出し」をする。フライングしろよ！
　小川も高山も常識人だから、勝手なことはしないんだよね。
　もっと猪木のように、非常識になれ。


]]></content:encoded>
    <dc:creator>momotaro</dc:creator>
    <dc:date>2009-09-06T19:42:49+09:00</dc:date>
  </item>
  <item rdf:about="http://timeline.nifty.com/portal/show/3195/362806">
    <title>「アウェイ」</title>
    <link>http://timeline.nifty.com/portal/show/3195/362806</link>
    <description>「アウェイ」

　８／２、戦極～第九陣～、さいたまスーパーアリーナ大会で藤田和之は１年２ヶ月ぶりの試合を行った。対戦相手は「２００８年コンバットサンボ世界選手権」でエメリヤーエンコ・ヒョードルを倒した男、ブラゴイ・アレクサンドル・イワノフだ。試合は終始、藤田がコントロールしていた。ところが判定は、藤田３０－イワノフ２８、藤田２７－イワノフ３０、藤田２９－イワノフ２９で、結果はイワノフの勝利となった。最少点差の敗戦だ。競馬に例えたなら、藤田は「ハナ」で負けたことになる。
　ハナ差とは言え、格闘技の場合は「写真判定」なわけじゃなく「印象」なのだから、負けた藤田サイドからはクレームが出ても当然だ。藤田は試合後に「自分がどう闘おうが、そういうふうに見られたんだから、どうしようもない」と語っている。一方のイワノフも「頑張ったけど、もう少し頑張れたかなという気もします」なんて言ってて、十分に力を発揮できなかったことを認めている。ミスジャッジだと言い切ることはできないけれど、僕はこの判定には何だか見えない力が働いたように思えるんだよね。
　イワノフは「ヒョードルを倒した男」として戦極に参戦した。おそらく、１試合だけの出場じゃなく、○試合出場でギャラいくらという契約をしているだろう。戦極サイドからすれば、将来の石井慧戦やジョシュ・バーネット戦も視野に入れて契約している。なのに、ピークを過ぎてて、戦極でもあまり結果を出せていない藤田に負けたら、困ってしまう。そんな気持ちが戦極の関係者にあったんじゃないのかな。だからって「ジャッジに手心を加えた」ってことじゃないよ。あの日の藤田がいた場所が「アウェイ」だったってことが言いたいのさ。アウェイだったなら、あの判定結果も仕方がない。
　藤田はいつもアウェイで闘ってきた。自分のホームリングを持たない彼は、いつも敵地で闘う。「いつ何時、誰とでも戦う」は本拠地を持たない彼だからこそのセリフだ。ホームリングがあれば「いつ何時、誰の挑戦も受ける」と言うはずだもの。
　自分のリングで挑戦を受けて立つのと、相手の土俵に上がるのとでは、状況が全然違う。藤田がこれからもアウェイで闘い続けるのなら、優劣の判断がビミョーな試合は「負け」にされてしまう可能性が高くなる。今回みたいなことが、これからもずっと続くことだろう。アウェイは不利なのだ。
　ホームリングがあれば、判定決着は有利になるのに。今回の件で、少なくとも、戦極がホームでないことはよくわかった。
　藤田は新しい家を探すべきなのかも知れない。
　まあ、ＫＯしちゃえば、そんなこと構わないんだけど。

</description>
    <content:encoded><![CDATA[
「アウェイ」

　８／２、戦極～第九陣～、さいたまスーパーアリーナ大会で藤田和之は１年２ヶ月ぶりの試合を行った。対戦相手は「２００８年コンバットサンボ世界選手権」でエメリヤーエンコ・ヒョードルを倒した男、ブラゴイ・アレクサンドル・イワノフだ。試合は終始、藤田がコントロールしていた。ところが判定は、藤田３０－イワノフ２８、藤田２７－イワノフ３０、藤田２９－イワノフ２９で、結果はイワノフの勝利となった。最少点差の敗戦だ。競馬に例えたなら、藤田は「ハナ」で負けたことになる。
　ハナ差とは言え、格闘技の場合は「写真判定」なわけじゃなく「印象」なのだから、負けた藤田サイドからはクレームが出ても当然だ。藤田は試合後に「自分がどう闘おうが、そういうふうに見られたんだから、どうしようもない」と語っている。一方のイワノフも「頑張ったけど、もう少し頑張れたかなという気もします」なんて言ってて、十分に力を発揮できなかったことを認めている。ミスジャッジだと言い切ることはできないけれど、僕はこの判定には何だか見えない力が働いたように思えるんだよね。
　イワノフは「ヒョードルを倒した男」として戦極に参戦した。おそらく、１試合だけの出場じゃなく、○試合出場でギャラいくらという契約をしているだろう。戦極サイドからすれば、将来の石井慧戦やジョシュ・バーネット戦も視野に入れて契約している。なのに、ピークを過ぎてて、戦極でもあまり結果を出せていない藤田に負けたら、困ってしまう。そんな気持ちが戦極の関係者にあったんじゃないのかな。だからって「ジャッジに手心を加えた」ってことじゃないよ。あの日の藤田がいた場所が「アウェイ」だったってことが言いたいのさ。アウェイだったなら、あの判定結果も仕方がない。
　藤田はいつもアウェイで闘ってきた。自分のホームリングを持たない彼は、いつも敵地で闘う。「いつ何時、誰とでも戦う」は本拠地を持たない彼だからこそのセリフだ。ホームリングがあれば「いつ何時、誰の挑戦も受ける」と言うはずだもの。
　自分のリングで挑戦を受けて立つのと、相手の土俵に上がるのとでは、状況が全然違う。藤田がこれからもアウェイで闘い続けるのなら、優劣の判断がビミョーな試合は「負け」にされてしまう可能性が高くなる。今回みたいなことが、これからもずっと続くことだろう。アウェイは不利なのだ。
　ホームリングがあれば、判定決着は有利になるのに。今回の件で、少なくとも、戦極がホームでないことはよくわかった。
　藤田は新しい家を探すべきなのかも知れない。
　まあ、ＫＯしちゃえば、そんなこと構わないんだけど。


]]></content:encoded>
    <dc:creator>momotaro</dc:creator>
    <dc:date>2009-08-17T23:06:29+09:00</dc:date>
  </item>
  <item rdf:about="http://timeline.nifty.com/portal/show/3195/362805">
    <title>「ブランド」</title>
    <link>http://timeline.nifty.com/portal/show/3195/362805</link>
    <description>「ブランド」

　日本人は、ブランド物が好きなのらしい。僕はあまり興味ないんだけど、気をつけてみてみると、職場の人たちも結構ブランド品のバッグを持っている。海外旅行に行く人は「日本で買うよりブランドが安いから」なんて言ってて、主目的が観光より買い物だったりもする。ドコモから出たプラダケータイも１０万円もするのに売れてるし、プラダってケータイのストラップは１万円もする。びっくりだ。おいらのストラップは「将棋の駒」のやつで、たった３００円だよ。３０個も買えるよ。
　プロレス界の有名ブランドのひとつに「ＷＷＥ」がある。ＷＷＥに出てた選手たちは決まって「元ＷＷＥスーパースター」なんて紹介される。先日のハッスルエイドに出場した、ランス・ケイドも、レネ・デュプリーも元ＷＷＥの選手だ。でも「元」ってことは、何らかの理由で「元」になったわけで。それが自分の意志とは関係なくのことだったら、そりゃ「力量不足」とハンコを押されたようなものだ。確かに、ＷＷＥブランドの商品ではあったけれど、人気がなくて廃盤になったモデルのバッグみたいなもの。それを評価するのはおかしいと思うんだよね。
　そういう意味で僕が怪しいと思っているのが、Ｇ１クライマックスにも出場することになった、ＴＡＪＩＲＩだ。ＴＡＪＩＲＩは、１９９４年にＩＷＡジャパンでデビューし、その後、大日本プロレスに移籍した。１９９７年の新日本プロレスとの対抗戦では、東京ドームで大谷晋二郎とも対戦している。１９９９年にＥＣＷに入り、２００１年からは５年間もＷＷＥに在籍していた。オリエンタルなキャラで活躍していた。
　２００６年に帰国してからは、ハッスルのレギュラーになってるんだけど、ＴＡＪＩＲＩの「名勝負」ってのには、まだ出会っていない。プロレスラーは記憶に残る試合をすることで高く評価されるものだけど、ＴＡＪＩＲＩには、そんな凄い試合が全く見あたらないのだ。
　Ｇ１クライマックスには、新日本の現役のスーパースターたちが出場する。ＴＡＪＩＲＩのいるＡブロックは、棚橋弘至、真壁刀義、矢野通、大森隆男、Ｇ．バーナード、田中将斗がエントリーされた。プロレス巧者でもある彼らとの試合の中で「名勝負」が残せなかったら、今後のＴＡＪＩＲＩに期待などできない。結局は、ＷＷＥのブランドにぶら下がってただけってことだ。幸いにも、今年のＧ１は全試合がスカパーで見られる。僕はＴＡＪＩＲＩの全試合をじっくりと見てやろうと思っている。
　ＴＡＪＩＲＩの実力が本物なのかどうか。
　鑑定士のつもりで。

</description>
    <content:encoded><![CDATA[
「ブランド」

　日本人は、ブランド物が好きなのらしい。僕はあまり興味ないんだけど、気をつけてみてみると、職場の人たちも結構ブランド品のバッグを持っている。海外旅行に行く人は「日本で買うよりブランドが安いから」なんて言ってて、主目的が観光より買い物だったりもする。ドコモから出たプラダケータイも１０万円もするのに売れてるし、プラダってケータイのストラップは１万円もする。びっくりだ。おいらのストラップは「将棋の駒」のやつで、たった３００円だよ。３０個も買えるよ。
　プロレス界の有名ブランドのひとつに「ＷＷＥ」がある。ＷＷＥに出てた選手たちは決まって「元ＷＷＥスーパースター」なんて紹介される。先日のハッスルエイドに出場した、ランス・ケイドも、レネ・デュプリーも元ＷＷＥの選手だ。でも「元」ってことは、何らかの理由で「元」になったわけで。それが自分の意志とは関係なくのことだったら、そりゃ「力量不足」とハンコを押されたようなものだ。確かに、ＷＷＥブランドの商品ではあったけれど、人気がなくて廃盤になったモデルのバッグみたいなもの。それを評価するのはおかしいと思うんだよね。
　そういう意味で僕が怪しいと思っているのが、Ｇ１クライマックスにも出場することになった、ＴＡＪＩＲＩだ。ＴＡＪＩＲＩは、１９９４年にＩＷＡジャパンでデビューし、その後、大日本プロレスに移籍した。１９９７年の新日本プロレスとの対抗戦では、東京ドームで大谷晋二郎とも対戦している。１９９９年にＥＣＷに入り、２００１年からは５年間もＷＷＥに在籍していた。オリエンタルなキャラで活躍していた。
　２００６年に帰国してからは、ハッスルのレギュラーになってるんだけど、ＴＡＪＩＲＩの「名勝負」ってのには、まだ出会っていない。プロレスラーは記憶に残る試合をすることで高く評価されるものだけど、ＴＡＪＩＲＩには、そんな凄い試合が全く見あたらないのだ。
　Ｇ１クライマックスには、新日本の現役のスーパースターたちが出場する。ＴＡＪＩＲＩのいるＡブロックは、棚橋弘至、真壁刀義、矢野通、大森隆男、Ｇ．バーナード、田中将斗がエントリーされた。プロレス巧者でもある彼らとの試合の中で「名勝負」が残せなかったら、今後のＴＡＪＩＲＩに期待などできない。結局は、ＷＷＥのブランドにぶら下がってただけってことだ。幸いにも、今年のＧ１は全試合がスカパーで見られる。僕はＴＡＪＩＲＩの全試合をじっくりと見てやろうと思っている。
　ＴＡＪＩＲＩの実力が本物なのかどうか。
　鑑定士のつもりで。


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    <dc:creator>momotaro</dc:creator>
    <dc:date>2009-08-17T23:07:13+09:00</dc:date>
  </item>
  <item rdf:about="http://timeline.nifty.com/portal/show/3195/361526">
    <title>「サヨナラ、高田延彦」</title>
    <link>http://timeline.nifty.com/portal/show/3195/361526</link>
    <description>「サヨナラ、高田延彦」

　７／２６、両国国技館で行われた「ハッスルエイド２００９」には、「さよなら高田総統」というサブタイトルがついていた。５年半も続けてきた看板キャラの「高田総統」が、ついに見納めになる。僕はこのアルマゲドンに、最後の期待をかけていた。
　ハッスルが始まったときは、まさかこんなプロレスショーが展開されるとは思ってもみなかった。橋本真也と、小川直也と、高田延彦が参加する新しいプロレス団体だと思っていた。ＰＲＩＤＥを引退した高田がプロレスに復帰するものだと期待し、橋本や小川との対戦が実現するものだと思った。事実、ハッスルワンでは、僕の期待に応えたメンバーが出場したのだ。プレデター、ケビン・ランデルマン、マーク・コールマン、ミル・マスカラス、ドスカラス、ベイダー、ダスティ・ローデス、ビル・ゴールドバーグが出場した。日本人選手も、橋本、小川、川田利明、小島聡、大谷晋二郎、田中将斗らが出ている。信じられないほど豪華なリングが広がっていた。
　高田が総統キャラで登場したのは、ハッスル２からである。コスプレ姿と妙にうまい喋りがウケて、総統キャラは受け入れられた。更に、１年後にはインリン・オブ・ジョイトイがリングに上がる。初のハッスルマニアでは、狂言師である和泉元彌が鈴木健想と好勝負を演じ、ＨＧはデビュー戦を勝利で飾った。もう、僕が期待したプロレスはどこかへ吹き飛んでしまっていた。
　でも、いつかは高田のフルスロットルのプロレスが見られると信じていた。橋本も、小川もいなくなってしまったけれど、いつかは、ムチのようにしなるキックと、ゴッチ式の美しいスープレックスと、藤原仕込みのガチガチのサブミッションが見られると思っていた。それなのに、高田は、結局、最後まで茶番劇を演じただけだった。レーザービターンを誤射して自爆しただって？何やってんだよ。がっかりだよ。
　高田にとって、プロレスとは何だったのだろう。高田にとって、プロレスファンとはいったい何なのだろう。本当に「下々の諸君」だと思ってたのか。サヨナラ、高田延彦。ずっと期待してた僕がバカだったよ。
　高田は、武藤敬司と同い年の４７歳だ。だけど、武藤よりもよっぽどコンディションはいい。全日本プロレスで武藤と夢のタッグを組んでもいいし、新日本プロレスで棚橋弘至と闘ってもいい。高田には、まだ活躍できる場所がある。今ならまだ、三冠選手権やＩＷＧＰヘビーのベルトを腰に巻く時間も残ってると思う。　高田に、プロレスＬＯＶＥがあるのならばね。
　このままリングを去るのなんて、もったいない。
　もう一回、フルスロットルで。

</description>
    <content:encoded><![CDATA[
「サヨナラ、高田延彦」

　７／２６、両国国技館で行われた「ハッスルエイド２００９」には、「さよなら高田総統」というサブタイトルがついていた。５年半も続けてきた看板キャラの「高田総統」が、ついに見納めになる。僕はこのアルマゲドンに、最後の期待をかけていた。
　ハッスルが始まったときは、まさかこんなプロレスショーが展開されるとは思ってもみなかった。橋本真也と、小川直也と、高田延彦が参加する新しいプロレス団体だと思っていた。ＰＲＩＤＥを引退した高田がプロレスに復帰するものだと期待し、橋本や小川との対戦が実現するものだと思った。事実、ハッスルワンでは、僕の期待に応えたメンバーが出場したのだ。プレデター、ケビン・ランデルマン、マーク・コールマン、ミル・マスカラス、ドスカラス、ベイダー、ダスティ・ローデス、ビル・ゴールドバーグが出場した。日本人選手も、橋本、小川、川田利明、小島聡、大谷晋二郎、田中将斗らが出ている。信じられないほど豪華なリングが広がっていた。
　高田が総統キャラで登場したのは、ハッスル２からである。コスプレ姿と妙にうまい喋りがウケて、総統キャラは受け入れられた。更に、１年後にはインリン・オブ・ジョイトイがリングに上がる。初のハッスルマニアでは、狂言師である和泉元彌が鈴木健想と好勝負を演じ、ＨＧはデビュー戦を勝利で飾った。もう、僕が期待したプロレスはどこかへ吹き飛んでしまっていた。
　でも、いつかは高田のフルスロットルのプロレスが見られると信じていた。橋本も、小川もいなくなってしまったけれど、いつかは、ムチのようにしなるキックと、ゴッチ式の美しいスープレックスと、藤原仕込みのガチガチのサブミッションが見られると思っていた。それなのに、高田は、結局、最後まで茶番劇を演じただけだった。レーザービターンを誤射して自爆しただって？何やってんだよ。がっかりだよ。
　高田にとって、プロレスとは何だったのだろう。高田にとって、プロレスファンとはいったい何なのだろう。本当に「下々の諸君」だと思ってたのか。サヨナラ、高田延彦。ずっと期待してた僕がバカだったよ。
　高田は、武藤敬司と同い年の４７歳だ。だけど、武藤よりもよっぽどコンディションはいい。全日本プロレスで武藤と夢のタッグを組んでもいいし、新日本プロレスで棚橋弘至と闘ってもいい。高田には、まだ活躍できる場所がある。今ならまだ、三冠選手権やＩＷＧＰヘビーのベルトを腰に巻く時間も残ってると思う。　高田に、プロレスＬＯＶＥがあるのならばね。
　このままリングを去るのなんて、もったいない。
　もう一回、フルスロットルで。


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    <dc:creator>momotaro</dc:creator>
    <dc:date>2009-08-10T00:15:15+09:00</dc:date>
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